緋雨

妊婦風俗の、息潜む指遊(第3話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第3話:重なる手の温もり、震える高まり

 雨は一層激しく、平日の夜の路地を叩き続けていた。浩太は三度目の扉をくぐり、エレベーターの静かな上昇音に体を委ねた。三十歳の胸に、前二回の余韻が熱く残る。妊婦専門の店は、変わらず沈黙に包まれ、受付の女性が無言で鍵を渡す。部屋の扉を開けると、湿った空気が肌を撫で、柔らかな照明が淡く揺れていた。彩はベッドの中央に体を横たえ、二十八歳の妊娠八ヶ月の腹を優しく膨らませていた。黒いワンピースが肌に溶け込むようにずれ、腹の曲線が照明に浮かぶ。

 視線が、即座に絡みついた。浩太はベッドの端に腰を下ろし、体を寄せる。距離は、息が触れ合うほど。彩の瞳が、浩太の顔を、首筋を、ゆっくりとなぞる。言葉はない。沈黙が、空気をさらに重く淀ませる。彼女の唇が、わずかに開き、吐息が浩太の頰を熱く撫でた。彩の指が、シーツの上を滑り始める。太腿へ、内側へ。布地の裾を自然にずらし、白い肌を露わに。浩太の視線が、それを追う。心臓の音が、互いの間で同期し、静寂を震わせる。

 指先が、秘部の縁に沈む。布地の下、柔らかな襞を優しく押す。湿った気配が、即座に広がる。彩の体が、微かに震え、腹の膨らみが柔らかく上下した。浩太の息が、熱く乱れる。彼女の瞳が、細められ、彼を捉えたまま。指の動きが、ゆっくりと深まる。中へ滑り込み、円を描くように掻き回す。かすかな湿った音が、部屋の静寂に響く。浩太は動かず、間近で凝視する。彩の太腿が、わずかに開き、動きを許す。

 吐息が、互いに混じり合う。彩の唇から、抑えた甘い音が漏れ出す。浩太の手が、自然と腹の膨らみに置かれる。温かい。張りのある肌が、手のひらに吸い付き、内側から微かな鼓動を伝える。彼女の指の動きが、速まる。秘部の奥を、優しく、執拗に探る。体が、弓なりに反る気配。浩太の視線が、指の深みを追い、彼の体を熱く疼かせる。彩の瞳が、浩太の手を求めるように揺れる。合意の沈黙の中で、彼の指が、腹の曲線を辿る。下へ、脇腹へ。

 彩の左手が、ゆっくりと動く。浩太の手の上に、重なる。指先が絡み、温もりが直に伝わる。互いの手のひらが、密着し、静かな圧力を生む。彼女の指の動きが、浩太の手を通じて体に響くよう。秘部を掻き分ける動きが、腹の肌を微かに震わせ、手のひらにまで熱い波を届ける。浩太の息が、荒く同期する。彩の吐息が、耳元で甘く震え、二人の唇が触れ合う距離まで近づく。体が、寄り添う。浩太の胸が、彼女の肩に、柔らかく当たる。

 指の動きが、頂点近くで激しさを増す。奥深くを押す、掻き回す。湿り気が布地を透けさせ、太腿を伝う気配。彩の体が、強く痙攣する。腹の膨らみが、手の下で熱く波打ち、内側から甘い疼きが浩太に染み渡る。彼女の瞳が、細く閉じられ、吐息が頂点に達する。抑えた喘ぎが、静寂を破るように漏れ、体が弓なりに震える。部分的な絶頂──指が秘部を支配し、波のように体を駆け巡る。浩太の手が、それを支える。温もりが、互いの間で溶け合う。

 彩の指が、ゆっくりと止まる。余韻に体が震え、息がまだ乱れたまま。浩太の視線が、彼女の顔を、腹を、指をなぞる。緊張が、甘い渇望に変わる。彼女の左手が、浩太の手を優しく握り、瞳が開く。視線が、再び絡みつく。吐息が、互いの肌を撫で、部屋の空気を甘く満たす。彩の唇が、わずかに動き、囁く。「次は……あなたの手で。」 合意の言葉。静かな誘い。浩太の胸に、熱い予感が広がる。

 雨音が、遠くで響き、照明が二人の肌を淡く照らす。体が寄り添ったまま、息が静かに同期する。指の温もりが、手を通じて残る。沈黙が、再び張り詰め、次の高まりを予感させる。浩太の体が、彼女の妊身の曲線に溶け込むように近づく。まだ、完全な頂点ではない。ただ、この渇望が、頂点へ導く。

(了)

 次話:「頂点の沈黙」