緋雨

妊婦風俗の、息潜む指遊(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:秘部に沈む指、熱く同期する息

 雨は止む気配を見せず、平日の夜の路地を濡らしたままだった。浩太は再び、あの扉をくぐった。三十歳の体に、仕事の重みが残る中、胸に残る前回の余韻が彼を駆り立てる。妊婦専門の店は、変わらず静かで、受付の女性が無言で鍵を渡す。エレベーターが上昇する音だけが、微かな緊張を煽った。部屋の扉を開けると、同じ薄暗い空間が広がる。柔らかな照明が、湿った空気を淡く染めていた。

 彩はベッドに体を委ねていた。二十八歳、妊娠八ヶ月。黒いワンピースが緩やかにずれ、膨らんだ腹が柔らかく露わになっている。彼女は横向きに横たわり、枕に頰を寄せ、浩太の入室を待っていたように瞳を上げた。視線が、即座に絡みついた。前回と同じ沈黙が、部屋を満たす。浩太はベッドの傍らに立ち、ゆっくりと彼女の姿を眺める。彩の唇が、わずかに湿る。息が、静かに漏れ出す。

 浩太はベッドに腰を下ろし、体を寄せた。距離は、前回より近い。彩の体温が、布地越しに伝わってくる。彼女の瞳が、浩太の顔を、胸元を、ゆっくりとなぞる。言葉はない。ただ、視線だけで、体温が上がる気配。浩太の首筋に、熱いものが這い上がる。彩の指が、シーツの上を滑り始める。自分の太腿へ。内側を、爪の先で軽く、円を描くように。

 彼女の体が、微かに動く。ベッドの上で膝を少し開き、ワンピースの裾を自然にずらす。白い肌が、照明に照らされ、艶やかに浮かぶ。浩太の視線が、そこに落ちる。彩の指は、止まらない。太腿の付け根へ、ゆっくりと深く。布地の縁に触れ、前回のように、下へ滑り込もうとする。今回は、躊躇なく。指先が、秘部に沈む。布地の下、柔らかな襞をなぞるように、優しく押す。

 浩太は息を潜め、間近で見つめる。彩の指の動きが、鮮明だ。ゆっくりと、中へ滑り込む。湿った気配が、布地に染み出す。彼女の瞳が、浩太を捉えたまま細められた。吐息が、甘く乱れ始める。浩太の胸に、疼きが広がる。視線が、指の動きを追う。彼女の腹が、微かに上下する。妊娠の膨らみが、動きに合わせて柔らかく揺れる。

 彩の指が、深く沈む。内側を、優しく掻き回すように。円を描き、押す。体が、微かに震える。浩太の息遣いが、自然と同期する。速く、熱く。彼女の瞳が、浩太の手を求めるように、わずかに動く。浩太は、ゆっくりと手を伸ばす。腹の膨らみに、触れる。温かい。張りのある肌が、手のひらに吸い付く。前回と同じ感触なのに、今回は息の乱れが加わり、熱が倍増する。

 指の動きが、わずかに速まる。彩の唇から、抑えた吐息が漏れる。浩太の手が、腹を優しく撫でる。円を描くように、内側から伝わる微かな鼓動を感じる。視線が絡み、互いの息が混じり合う。部屋の空気が、抑制されたまま甘く震える。雨音が、遠くで響き、緊張を強調する。彩の指が、秘部の奥深くを探る。体が、弓なりに反る気配。浩太の視線が、それを逃さない。

 彼女の太腿が、微かに開く。指の動きが、湿った音を立て始める。かすかだが、静寂の中で鮮やかだ。浩太の指が、腹の曲線を辿る。下へ、脇腹へ。触れそうで触れない距離を保ち、ただ温もりを伝える。彩の瞳が、熱を帯びる。息が、荒く同期する。互いの心臓の音が、耳に響くよう。彼女の指が、頂点近くで止まり、軽く押す。体が、甘く痙攣する。

 浩太の体温が、上がりきる。視線だけで、抑えきれない疼きが奥底から湧く。彩の指が、再び動き出す。深く、ゆっくり。秘部を優しく愛撫する姿を、浩太は間近で凝視する。彼女の腹が、手の下で熱く膨らむ。吐息が、互いの肌を撫でる。沈黙が、張り詰め、空気を甘く震わせる。まだ、触れ合いは許されない。ただ、この距離で、息と視線と指の動きだけ。

 彩の動きが、徐々に激しさを増す。指が、秘部の襞を掻き分けるように。湿り気が、布地を透けさせる。浩太の手が、腹を優しく押す。内側から、熱い波が伝わる。彼女の瞳が、浩太を捉え、わずかに揺れる。合意の視線。息の乱れが、頂点に近づく。部屋の照明が、二人の肌を淡く照らす。雨音が、窓のない部屋に想像される音を響かせる。

 指の深みが、彩の体を支配する。浩太の視線が、それを追い、自身の体を熱くする。抑制された空気が、甘い渇望に変わり始める。互いの息が、完全に同期し、静かな高まりを予感させる。浩太の手が、腹の上で静止する。次は──その手が、もっと近づく。

(了)

 次話:「触れ合いが許される」