この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。
## 第1話:食卓に揺れる柔らかな曲線
平日の夜、街灯の淡い光がカーテンの隙間から差し込むリビング。浩太はソファの端に腰を下ろし、キッチンで動き回る妻の後ろ姿を、いつものように眺めていた。二十八歳の遥。彼女の体は柔らかく、豊満で、腰から尻にかけての曲線が、毎日のように彼の視線を絡め取る。エプロンの紐が腰骨の上で軽く食い込み、布地がその下の肉を優しく包む様子。歩くたび、わずかに揺れるその後ろ姿に、浩太の胸の奥で、何かが静かに疼き始める。
三十歳の浩太は、そんな日常のささやかな違和感を、誰にも言わず抱えていた。妻の体が美しいのは知っている。だが、それだけではない。遥の柔らかな後ろ姿を、他の男の目に晒す想像が、最近、彼の心を支配し始めていた。寝取られ、という言葉が頭をよぎるたび、肌が熱くざわつく。自分でも不思議だった。愛しているのに、なぜかその欲が抑えきれない。理性で押さえつけようとするが、夜の静寂の中で、遥の寝息を聞きながら、その妄想は膨らむ一方だった。
今夜は、そんな衝動を試す夜にした。浩太は三十五歳の友人、拓也を招いていた。大学時代からの付き合いで、独身の拓也は仕事の疲れを癒すように、時折こうして訪れる。浩太はビールを冷蔵庫から取り出し、グラスに注ぎながら、キッチンをちらりと見やる。遥が夕食の準備を終え、皿を運んでくる。彼女の後ろ姿が近づくたび、尻の肉がエプロンの下で微かに波打ち、浩太の喉がわずかに鳴る。
「拓也さん、ゆっくり食べてくださいね」
遥の声は穏やかで、食卓に皿を並べる動作が優雅だ。ぽっちゃりとした体躯が、椅子に腰を下ろす瞬間、後ろから見るとさらに豊かに広がる。浩太は向かいに座る拓也の顔を、さりげなく観察した。拓也の視線が、遥の腰に一瞬、留まる。彼女が席に着き、体を動かすたび、椅子の背もたれ越しにその曲線が浮かび上がる。布地の皺が、柔肉の輪郭を優しくなぞるように。
食事が進む。ビールの泡がグラスで静かに弾け、フォークの音が部屋に響く。会話は仕事のこと、天気の話。だが、浩太の耳には、拓也の息遣いが妙に大きく聞こえる。遥が立ち上がり、厨房へおかわりを取りに行く。後ろ姿が食卓を横切り、腰の揺れがゆっくりと視界を横掃する。拓也の箸が、一瞬止まる。浩太は気づいていた。その視線の先で、遥の尻がエプロンの下で柔らかく膨らみ、歩幅に合わせて微かに震えるのを。
沈黙が、食卓に落ちる。拓也の息が、わずかに乱れ、グラスを口に運ぶ手が遅れる。浩太の肌が、熱くなる。首筋から背中へ、甘いざわめきが広がる。あの視線は、俺の妻の後ろ姿を、確かに捉えている。浩太は言葉を発さず、ただその緊張を味わう。遥が厨房から戻り、再び座る。彼女の頰に、かすかな紅が差しているように見えたが、気のせいか。食卓の空気が、重く、静かに淀む。
デザートの果物が運ばれ、会話が途切れる瞬間が何度か訪れる。拓也の目が、遥の後ろ姿を肩越しに追う。浩太はそれを、黙って見つめる。心臓の鼓動が、耳元で低く響く。妻の柔らかな曲線が、友人の視線に晒されるこの距離。触れられないのに、肌が疼く。浩太の指先が、テーブルの下で微かに震えるのを、誰も気づかない。
食事が終わり、拓也が立ち上がる。玄関まで遥が二人を見送る。夜の空気が、わずかに冷たい。拓也が靴を履き、振り返る。その手が、遥の肩に、軽く触れる。ほんの一瞬、指先が布地の上を滑るように。
「遥さん、美味しかったよ。また来るよ」
拓也の声は低く、囁きに近い。遥の瞳が、揺れる。街灯の光がその黒目を照らし、わずかな戸惑いが浮かぶ。浩太は後ろでそれを眺め、胸の奥に熱いものが溜まるのを感じた。拓也の背中が夜の闇に溶け、ドアが閉まる音が響く。リビングに戻る遥の後ろ姿が、今夜はいつもより、柔らかく、誘うように揺れていた。
(第2話へ続く)