蜜環

主婦の唇が囁く玩具の狭間(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:唇の這い、硬直の口内

 寝室の空気、濃く淀む。
 薄暗い灯りが、ベッドのシーツに影を刻む。
 綾の唇、悠人の耳元に残る。
 「見て…欲しいの」
 言葉の余韻、熱く肌に染みる。
 彼女の瞳、深く沈んだまま。
 黒い輪郭の玩具、空気を重くする。
 悠人の息、浅く速まる。

 綾の指、首筋をなぞる。
 爪の先、軽く皮膚を押す。
 ぞわっと、震えが下腹部へ落ちる。
 彼女の体、密着したまま傾く。
 胸の柔らかさ、腕に沈み込む。
 ワンピースの布地、薄く張りつく。
 32歳の曲線、熟れた熱を放つ。
 唇が、首筋へ移る。
 湿った感触、ゆっくり這う。

 熱い。
 舌先が、僅かに覗く。
 肌を舐め、跡を残す。
 悠人の手、シーツを握る。
 指関節、白く浮く。
 視線が絡まる。
 綾の瞳、底知れぬ渦を巻く。
 主導権、どちらに傾くか。
 彼女の吐息、耳朶を溶かす。
 甘く、酒の残り香が混じる。
 「…感じて」

 膝が震える。
 悠人の股間、硬く膨張。
 ズボンの布地、張りつめて痛む。
 綾の指、内腿を這い上がる。
 止まる。
 ファスナーを、ゆっくり下ろす。
 音が、静寂を裂く。
 熱い硬直、露わに。
 脈動が、空気に触れる。
 彼女の視線、そこに落ちる。
 唇を舐め、赤みが濃くなる。

 綾の膝、床に沈む。
 黒髪が肩に落ち、揺れる。
 唇が近づく。
 息が、先端にかかる。
 熱く、湿る。
 悠人の喉、鳴る。
 抵抗、ない。
 むしろ、腰が僅かに前へ。
 合意の沈黙、甘く満ちる。
 唇が、硬直を包む。
 柔らかく、熱い口内。

 舌先、緩やかに絡め取る。
 根元から、先端へ。
 滑る感触、電流のように走る。
 悠人の手、彼女の髪に触れる。
 軽く、掴む。
 引くか、押すか。
 綱引きの緊張、震えを生む。
 綾の瞳、上目遣いに見上げる。
 深く沈んだ闇、愉悦の光を宿す。
 吸い込む。
 強く、緩めて。

 視線が交錯。
 互いの息、乱れる。
 悠人の腰、微かに揺れる。
 彼女の喉、鳴る音。
 湿った響き、部屋に広がる。
 唇の端、唾液が滴る。
 硬直を、深く含む。
 舌が巻きつく。
 緩やか、執拗に。
 全身が熱く疼く。
 膝裏の余韻、蘇る。

 綾の手、悠人の太腿を押さえる。
 爪が食い込む。
 痛みと快楽、混じる。
 彼女の腰、僅かにくねる。
 ワンピースの裾、捲れ上がる。
 太腿の肌、白く露わ。
 32歳の柔らかさ、灯りに照らされる。
 玩具の影、引き出しの奥で息づく。
 空気が、重くなる。
 視線が、一瞬そちらへ。

 唇の動き、止まらない。
 硬直を、貪るように。
 舌先の渦、頂点を刺激。
 悠人の息、詰まる。
 頂点が、近づく。
 しかし、綾の瞳、細まる。
 主導権を、握り返す。
 口を離す。
 糸を引く唾液、切れる。
 硬直が、空気に震える。
 彼女の指、唇を拭う。
 ゆっくり。

 立ち上がる。
 綾の体、悠人に寄りかかる。
 胸が、押しつけられる。
 熱い吐息、再び耳朶へ。
 「まだ…終われない」
 視線が、引き出しへ。
 指が、伸びる気配。
 黒い輪郭、ぼんやり浮かぶ。
 悠人の喉、乾く。
 震えが、募る。
 息が、詰まる。

 綾の唇、僅かに開く。
 赤い内側、濡れた光。
 指先が、引き出しの取っ手に触れる。
 ゆっくり、引く。
 玩具の存在、重く迫る。
 主導権の綱引き、次なる狭間へ。
 甘い緊張、肌を疼かせる。

(第3話へ続く)