蜜環

施術台で唇が震える理由(第4話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第4話:顔に零れるオイルの熱波

 平日夜の路地裏、街灯の淡い光が濡れたアスファルトを照らす。健太の足音、震え混じり重く響く。28歳の体、過労の残滓に渇望を重ね、4度目の細い扉を叩く。隠れ家サロン「蜜環」。前回の約束、「体外で受け止める」。唇内の余韻、下腹の疼きが足を駆り立てる。扉、滑らかに開く。

 薄暗い室内、ジャスミンの香りが最も濃く淀む。蜜環のシルクローブが影に微かに揺れる。細身の肢体、柔らかな曲線。ニューハーフの神秘的な瞳がこれまで以上に深く輝く。「最終施術ね、健太さん。全部、受け止めるわ」。声、低く喉奥から。施術台へ導く指先、オイルの残り香を濃厚に纏う。健太の視線、蜜環の顔に吸い寄せられる。頰、唇周りの微かな光沢。拭われぬ余韻。

 上着を脱ぎ捨てる。白いシーツの上、うつ伏せに沈む。背中露わの瞬間、蜜環の視線が肌を刺す。熱く、最も鋭い。オイルの瓶から指先に雫を絡める音。親指と人差し指でゆっくり混ぜる。光反射、妖しく濡れる。「リラックスして。今夜は、限界まで」。囁き、耳朶を震わせる。肩へ、最初の一滴。指が沈む。肩甲骨を微かな圧でほぐす。円を描き、筋肉が緩む。息が漏れる。「ん……」。

 蜜環の指、背中全体を這う。脊柱なぞり、腰骨へ。親指、仙骨の窪み抉る。オイルの膜が肌を覆う。摩擦が甘く変わる。腰を滑る両手で、押し引き。筋肉が波打ち、溶ける。下腹が熱く疼き、股間がシーツに擦れて硬く膨らむ。蜜環の視線が後頭部を突き刺す。「固いまま。表へ、向きなさい」。声、命令か誘いか曖昧。健太、従う。仰向け転がる。胸腹を露わに。股間の膨らみがシーツを押し上げて浮き出る。

 蜜環の瞳、捉える。微笑深く。「硬く張ってるわ。唇と指で、交互に煽る」。唇、ゆっくり近づく。息、腹に触れる。熱く湿る。オイル、新たに指先へ。だが唇先制。胸へ軽く触れ、オイル塗り込む。舌先、乳首周り円描く。柔らかく強い吸引。体、びくり。「あ……」。蜜環の吐息、首筋降りる。唇、腹筋這う。へそ抉る。オイルで濡れた肌が光る。息浅く乱れ。

 蜜環の体が施術台に密着。ローブ裾、腿擦れ。体温混じり濃密。唇が内腿の付け根を掠め。膨らみの輪郭を息で温める。健太腰浮く。視線絡む。蜜環の瞳、上目遣い。「欲しいのね。全部」。唇、膨らみ先端包む。温かく湿った腔内、沈む。舌渦巻き、吸引。だが今度は指併用。唇上下に動く中、指が根元握る。オイル滑り、緩急操る。

 湿った音、響く。舌裏筋なぞり、指握り締め。健太悶え、指シーツ握る。腰浮き、唇深く押し込む。蜜環喉振動。「ん……熱い」。主導権、綱引き激しく。健太の息止まり、下腹爆発寸前。蜜環唇離れ、指だけ残す。ゆっくり扱き、瞳輝く。「まだよ。顔で受け止めるの」。顔近づけ、頰唇周り露わ。オイル光る肌、誘う。

 健太限界近づく。蜜環の指、加速。根元握り、先端親指で擦る。オイルの膜、摩擦甘く熱く。「見てて。私の顔に、出して」。囁き、声喉振動。健太視線、蜜環の顔固定。瞳、唇、頰。柔らかな曲線。指の動き、頂点。腰浮き、体弓なり。「蜜環さん……出るっ」。蜜環微笑、顔近づけさらに。「出して。熱く、零して」。

 熱波、爆発。健太の昂り、脈打ち零れる。蜜環の顔へ、白濁の雫飛ぶ。頰に、唇に、額に。オイル混じり、光る軌跡。ぶっかけの瞬間、蜜環瞳輝き最大。微かな舌、唇端なめる。受け止める仕草、支配確信。健太恍惚、視界白く揺らぐ。息乱れ、体脱力。蜜環の指、余波搾る。ゆっくり離れ、オイルと白濁拭う仕草。だが瞳、離れず。

 互いの息、絡む。蜜環顔、雫残し微笑。「綺麗よ、健太さん。全部受け止めた」。囁き、指先自分の唇なぞる。健太に熱い疼きが残る。主導権の綱引き、果てに甘い解放。蜜環ローブ直し、体離す。だが距離、心理に刻まれる。「また来て。いつでも、この熱を」。声、低く誘う。健太頷く。唇の震えの理由が、この施術台で永遠に続く。

 夜の静寂、二人の余韻溶ける。忘れられぬ疼き、健太の日常に忍び込む。蜜環の瞳、永遠の誘惑。

(終)

(1986文字)