神崎結維

日焼け跡の覗き、人妻の揺らぎ(第3話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第3話:家招きの距離、肌に溶ける視線

 翌日の夕暮れ、平日の空気が街を静かに沈めていた。僕は仕事から戻り、いつものように窓辺に立つ。カメラを握りしめ、隣の庭を覗く習慣が、身体に染みついている。遥さんの姿はない。代わりに、インターホンが鳴った。画面に映る彼女の顔。ワンピース姿で、微かに微笑む。「今、ちょっと手伝ってくれない? 庭の道具、重くて……」声が柔らかく、路地の囁きを思い起こさせる。心臓が速まる。招かれるなんて。境界が、急に近づく。

 ドアを開けると、遥さんが立っていた。夕陽が彼女の背後に差し込み、日焼け後の肌を赤く縁取る。「ありがとう。入って」自然に家の中へ導かれる。夫の不在が、空気に甘い空白を広げる。リビングは薄暗く、カーテンが引かれ、街灯の光だけがぼんやり差し込む。テーブルに置かれたワイングラス二つ。彼女の指が、グラスを滑らせる。「少し飲む? 暑かったし」僕は頷き、ソファに腰を下ろす。隣に彼女が座る。距離が、触れそうで触れない。ワンピースの裾から、太ももの日焼け跡が覗く。あの白い線が、すぐ近くで息づく。

 会話は曖昧に漂う。「昨日、庭で……見られてたわよね」遥さんの視線が、僕の瞳を捉える。微笑みが深く、本心を隠す。「ええ……ドキドキしましたよ」言葉を返す僕に、彼女の唇が微かに開く。グラスを傾け、ワインの赤が喉を滑る音が、静寂に響く。夫の写真が棚にあり、遠い存在を強調する。血縁のない隣人同士、この家で二人きり。熱が、空気に溶け出す。「私の日焼け跡、綺麗ですね。間近で見ると……」僕の視線が、彼女の肩に落ちる。ワンピースの紐の下、白く残る肌。コントラストが、夕暮れの光に浮かび上がる。

 遥さんはグラスを置き、ゆっくりと肩紐をずらす。意図的か、無意識か。白い肌が露わになり、日焼け跡の細い線が鎖骨から胸の膨らみへ伸びる。「触ってみる?」囁きが、低く響く。指先が震え、僕は手を伸ばす。触れるか、触れないか。ギリギリの距離で止まる。彼女の息が、熱く頰にかかる。「怖いの?」声に甘い揺らぎ。境界が、溶けそうになる。僕は指を寄せ、白い部分に触れた。柔らかく、熱い。汗の残る感触が、指先に絡みつく。日焼け跡の境目をなぞる。微かな震えが、彼女の肌から伝わる。

 遥さんの瞳が、細められる。互いの視線が絡み、本心を明かさないまま熱が募る。「もっと……」彼女の指が、僕の手を導く。胸の膨らみの端の白い肌を優しく押さえる。ビキニの記憶が、重なる。柔肉が指に沈み、弾む。息が荒くなり、彼女の吐息が耳元で混じる。熱く湿った空気が、二人の間を満たす。僕はもう片方の手で、腰のくぼみを撫でる。指が日焼け跡の線に食い込むようにくねる。白い部分が、熱を持って震える。「あ……そこ」遥さんの声が、かすかに漏れる。身体が微かに反り、ワンピースの布地がずれ落ちる。

 リビングの空気が、重く淀む。夕暮れの闇が窓を覆い、街灯の光が肌を照らすだけ。夫の不在が、二人の曖昧さを増幅する。彼女の指が、僕のシャツの裾を握り、引き寄せる。唇が近づき、触れそうで触れない。熱い息が絡み、互いの鼓動が響き合う。「見られてるって、知ってたのよ。ずっと」遥さんの囁きが、肌に溶ける。僕の指が、太ももの内側へ滑る。白く残る部分が、湿り気を帯びて開く。日焼け跡のコントラストが、指先に鮮やかだ。彼女の身体が、寄りかかる。自ら、合意の合図を送るように。

 唇が重なる。柔らかく、ワインの味が混じるキス。舌が絡み、熱が爆発的に広がる。僕の手が、ワンピースを剥ぎ取り、日焼け跡の白い肌を露わにする。胸の膨らみを揉みしだき、頂を指で転がす。遥さんの背が反り、甘い吐息が漏れる。「ん……あっ」声が震え、身体が痙攣のように震える。指を下へ滑らせ、秘めた部分に触れる。熱く濡れた感触が、指を包む。日焼け跡の線が腰から股間へ続く白い肌が、僕の視線を煽る。ゆっくりと中へ沈め、掻き回す。彼女の腰が浮き、爪が僕の背中に食い込む。

 絶頂が、近づく。遥さんの瞳が潤み、視線が揺らぐ。「もっと……深く」自ら腰を押しつけ、指を飲み込む。熱い襞が締まり、震えが頂点へ。彼女の身体が硬直し、甘い叫びが漏れる。「あぁっ……!」と部分的な絶頂を迎える。液体が指を濡らし、白い肌が紅潮する。息が荒く、互いの熱が絡みつく。日焼け跡の線が、汗で光り、僕の欲望を映す。彼女の指が、僕の膨らみを優しく撫でる。互いの境界が、溶けそうで溶けない。恋か、依存か。本心をぼやけたまま、疼きが残る。

 遥さんはゆっくりと身体を起こし、微笑む。曖昧で、掴みどころがない。「夫は今夜も遅いわ……夜、来ない?」囁きが、耳に残る。ワイングラスを手に、彼女の瞳が誘う。白い肌の日焼け跡が、闇に浮かぶ。次の闇で、何が起こるのか。境界が、頂点へ向かう約束。僕は頷き、熱い余韻を抱えて家を出る。胸の疼きが、消えない。

次話へ続く