この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。
## 第1話:視線の糸、指先の誘惑
薄暗いバーのカウンター。
煙草の残り香が、グラスの縁に絡みつく。
平日、夜の九時を過ぎ、客はまばら。
革張りの椅子が、僅かな軋みを上げる。
蜜華、二十九歳。
黒のシースルードレスが、肩から滑り落ちる寸前で止まる。
脚を組む仕草で、裾が僅かに捲れ上がる。
視線を落とさず、グラスを傾ける。
向かいの男、ケイ、三十二歳。
スーツの襟を緩め、アイスキューブの溶ける音に耳を澄ます。
二人は言葉を交わさない。
ただ、視線が絡む。
蜜華の瞳が、ケイの喉元をなぞるように。
ゆっくり、息を吐く。
指先が、グラスの脚を這う。
爪の先が、ガラスに微かな線を刻む。
ケイの視線が、そこに落ちる。
蜜華は動かない。
唇の端が、僅かに上がる。
挑発か、誘いか。
主導権は、どちらの手に。
バーテンダーが、遠くでシェイカーを振る音。
街灯の光が、窓ガラスに滲む。
蜜華の脚が、僅かに開く。
ストッキングのレースが、カウンターの下で光る。
ケイの指が、グラスを握りしめる。
白く、節くれ立つ。
「部屋、行こうか」
蜜華の声が、低く、息に混じる。
ケイは頷くのみ。
立ち上がる瞬間、蜜華の指が、ケイの袖に触れる。
一瞬、止まる。
電流のような、疼き。
ホテルの部屋。
カーテンが閉ざされ、街のネオンが僅かに漏れる。
ベッドのシーツ、白く、冷たい。
蜜華は、背を向けてドレスを脱ぐ。
肩紐が落ち、素肌が露わに。
ブラのレースが、背中の窪みに沈む。
ケイは、壁に寄りかかる。
視線を、蜜華の腰に固定。
蜜華はベッドに腰掛け、ゆっくりと脚を開く。
パンティの縁に、指を這わせる。
布地を、僅かにずらす。
秘部の輪郭が、影に浮かぶ。
息が、乱れる。
蜜華の指が、自身をなぞる。
円を描き、湿り気を帯びる。
「見てて」
囁きが、部屋に溶ける。
ケイの喉が、鳴る。
指の動きが、速まる。
蜜華の腰が、僅かに浮く。
息が、熱く吐き出される。
胸が上下し、乳首が硬く尖る。
ケイの視線が、蜜華の指に絡みつく。
蜜華は目を閉じない。
ケイを、引き込む。
主導権の綱引き。
蜜華の指が、深く沈む。
蜜音が、静寂を裂く。
ケイの股間が、膨らむ。
蜜華の唇が、開く。
「あっ」
吐息が、ケイを煽る。
体が、震える。
蜜華の脚が、痙攣のように開閉。
指が、二本に増える。
秘部が、濡れそぼって、光る。
ケイは動けない。
蜜華の視線が、ケイの欲望を、剥ぎ取る。
「触って、みたい?」
蜜華の声、甘く、棘がある。
ケイの足が、前に出る。
だが、蜜華の指が、止まらない。
頂点が、近づく。
腰が、弓なりに反る。
息が、部屋を満たす。
蜜華の体が、震えの波に飲まれる。
指が、抜け、蜜を引く糸。
余韻の中、蜜華の瞳が、ケイを射抜く。
主導権は、まだ蜜華の手中。
ケイの息が、荒い。
ドアの影。
僅かな隙間から、気配。
トモ、三十歳。
視線が、忍び寄る。
蜜華の肌に、新たな疼きが走る。
(第2話へ続く)
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