冬特集黒宮玲司

雪降る夜の妻の裏側(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:暖炉前の主導、雪の熱

雪は三日目も降り続けた。ロッジの窓は白く埋もれ、外界を完全に遮断していた。健太の容態は安定し、足の腫れも引いてベッドで静かに酒を飲む程度に戻っていたが、雪崩の危険で動けず、ただ窓の天候を睨むだけだった。「浩二さん、美咲に世話かけて悪いな。雪が止まねば、救助も来ないか」健太の声は弱々しく、俺はただ頷き、薪をくべる。美咲は朝からキッチンで食事を整え、夫の部屋と居間を往復していた。だが、その瞳には昨夜の余韻が残っていた。キッチンでの俺の視線、指先の触れ合い、そして彼女の吐息。あの瞬間から、空気は変わっていた。

昼を過ぎ、暖炉の火が居間を暖める頃、俺は美咲に声をかけた。「美咲、暖炉の前に来い。体が冷える」低く、命令めいた響きを抑えつつ、視線で誘う。彼女は健太の部屋から出てきて、僅かに躊躇ったが、従った。毛布を肩にかけ、暖炉の前に座っていた俺の隣に腰を下ろした。薪の爆ぜる音と、雪の叩く窓音だけが響いていた。健太の部屋は扉一枚隔てた先、静かだった。俺は薪を追加し、火を強くした。橙色の炎が、美咲の横顔を照らす。白いセーターの下、鎖骨のラインが浮かび、雪明かりに透ける肌に疼きが走る。

「健太は大丈夫だ。安静にさせろ」俺の言葉に、彼女は頷く。だが、体は僅かに強張っている。昨夜の記憶が、彼女の肩を硬くする。俺はゆっくりと手を伸ばし、毛布ごとその肩に触れた。指先で軽く押さえ、間合いを詰める。主導権を、静かに握る。「浩二さん……」彼女の声は小さく、視線を火に落とす。逃げようとしない。俺の指が、毛布の下、セーターの生地を滑る。肩の丸み、温もり。冬の冷気が窓から忍び込み、触れた肌を甘く刺す。「お前、昨夜の続きを考えてたろ。吐息が漏れてた」低く囁き、耳元に息を吹きかける。

美咲の体が、びくりと震えた。理性の壁が、僅かに揺らぐ。「そんな……違います」否定の言葉とは裏腹に、肩が俺の手に寄りかかるように動く。俺は動かず、視線を固定。火の熱が二人の距離を溶かし、雪の冷えがそれを際立たせる。指を滑らせ、首筋に触れる。鳥肌が立つ感触。彼女の息が、乱れ始める。「浩二さん、健太が……近くに」抗う声が、甘く上擦る。だが、手を払わない。俺はさらに手を進め、セーターの裾を軽く持ち上げる。腹部の柔らかな肌が露わに。冷たい空気が触れ、彼女の体温が熱く反応する。

「心配するな。俺が管理する」言葉を低く落とし、彼女の腰を引き寄せる。美咲の瞳が、俺を捉える。揺らぎ、欲望の色が混じる。理性の狭間で、体が正直に疼く。俺は彼女の顎を指で持ち上げ、視線を絡め取る。唇が近づく。ゆっくり、確実に。彼女の吐息が俺の肌に触れ、合意の瞬間を待つ。美咲の目が細まり、僅かに頷くような動き。「……浩二さん」囁きが、キスの合図だ。俺の唇が、彼女のを覆う。柔らかく、深く。舌を絡め、甘い味を貪る。彼女の体が、俺の胸に寄り添う。主導権は完全に俺のもの。雪の冷気が、二人の熱を煽る。

キスを解き、俺は立ち上がった。美咲の手を取り、ベッドルームへ導く。健太の部屋とは反対側の、静かな一室。扉を閉め、鍵をかける。雪の粒子が窓を叩き、外部の冷気を強調する。暖炉の余熱が残るベッドに、彼女を座らせる。俺は上着を脱ぎ、ゆっくりと彼女のセーターを剥ぐ。管理された手つきで、ボタンを一つずつ外す。ブラのレースが露わに。白い肌が、雪明かりに輝く。「綺麗だ、美咲」低く褒め、ホックを外す。胸の膨らみが零れ、頂が硬く尖る。冷えが、感度を高める。指で頂を転がすと、彼女の背が反る。「あっ……浩二さん、そこ……」声が漏れ、理性が溶ける。

ズボンを脱がせ、下着だけにする。細い脚、秘部の湿り。俺の手が太腿を這い、内側へ。蜜が指に絡む。「もうこんなに……お前は俺のものだ」囁き、指を沈める。美咲の腰が浮き、甘い喘ぎが部屋に満ちる。雪の冷気が肌を撫で、熱を倍増させる。彼女の瞳は潤み、俺に委ねる。「浩二さん、欲しい……」合意の言葉が、零れ落ちる。俺は自らの服を剥ぎ、硬く張りつめたものを露わに。ベッドに押し倒し、繋がる直前――ポケットから小型カメラを取り出す。レンズを向け、雪明かりの下で彼女の表情を捉えるべくスイッチを入れる。

美咲の瞳が、僅かに見開く。だが、拒まない。むしろ、体が熱く反応する。俺の視線が、レンズ越しに彼女を支配する。夜は、まだ深まるばかりだ。

(第2話 終わり 次話へ続く)