三条由真

女社長の視線、妻の隙を刺す(第3話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第3話:バーのカウンター、妻の名を溶かす囁き

翌日の平日夜。拓也はオフィスを後にし、自宅近くの路地裏バーに足を運んだ。残業の余熱がまだ体に残る中、妻に「少し飲みに出る」と告げて家を出た。静かな店内は、ジャズの低音が淡く流れ、カウンターに数人のサラリーマンが肩を落とすだけ。街灯の光が窓ガラスに滲み、雨上がりの湿った空気が外から忍び込む。拓也はハイボールを注文し、グラスを傾ける。遥の昨夜の指先の感触が、肩に疼くように蘇る。妻の待つ家が、すぐ近くにあるのに、心がざわつく。

カウンターの端に、影が落ちる。黒いコートを羽織った女が、静かに滑り込むように座る。遥だ。35歳の女社長の横顔が、薄暗い照明に浮かぶ。長い黒髪が肩に落ち、赤い唇がグラスに触れる。彼女の視線が、鏡越しに拓也を捉える。偶然か、必然か。拓也の喉が、鳴る。妻の顔が、脳裏にちらつくが、遥の存在がそれを押しやる。

「こんなところで会うなんて、運命的ね。君の帰り道、知っていたわ」

遥の声が、低く響く。彼女はコートを脱ぎ、タイトなワンピース姿を露わにする。肩紐が細く、胸の谷間が微かに影を落とす。バーテンダーにカクテルを注文し、ゆっくり体を拓也の方へ傾ける。香水のムスクが、酒の匂いに混ざる。痴女の気配。意図的な接近。「社長……どうしてここに」

拓也の言葉に、遥は唇を湿らせる。グラスを回す指先が、妖しく光る。「仕事の延長よ。君の家、近くよね。妻君が待ってる時間に、わざわざバーに来るなんて……刺激を求めてる証拠?」

妻を、さらりと。棘のように、心を刺す。拓也の胸が、ざわめく。忠誠の糸が、再び緩む。「いえ、ただの息抜きです。妻は……平気ですよ」

抵抗の言葉。だが、声が弱い。遥の瞳が、黒く深まる。カウンターに肘を突き、体を寄せる。膝が、拓也の脚に軽く触れる。ストッキングの滑らかな感触。電流が走る。「平気? ふふ、君の目がそう言ってないわ。昨夜の肩の熱、覚えてる? 妻の手じゃ、届かない熱よ」

痴女の仕草。指が、拓也のグラスに伸び、軽く触れる。爪の先で縁をなぞる。視線が、首筋を這う。甘い圧力。バーのジャズが、二人の息を包む。拓也の体が、熱を持つ。妻の記憶が、抵抗のように浮かぶ。あの穏やかな寝顔。だが、遥の息が耳元に近づく。「彼女は、君のこんな顔を知らないわね。オフィスで私に震えた顔。体が正直に疼くのを、抑えきれない顔」

言葉が、心理を抉る。NTRの緊張が、空気を凍らせる。拓也の視線が、遥の唇に落ちる。赤く湿った弧。互いの息が、絡み始める距離。カウンターの下で、遥の膝がさらに押し込む。熱い摩擦。拓也の指が、無意識にグラスを握りしめる。「社長、そんな……ここは公共の……」

声がかすれる。遥は小さく笑う。唇が、近づく。吐息が、頰にかかる。「公共? 誰も見てないわ。君の妻も、家で一人よ。君がここで、私に溶かされるのを想像してない」

妻の影を、意図的に操る。拓也の心が、揺らぐ。主導権の綱引き。遥がリードし、痴女の圧で追い詰める。だが、拓也の視線が、わずかに鋭くなる。逆転の兆し。彼女の瞳を、真正面から返す。沈黙が落ちる。バーの空気が、一瞬で固まる。ジャズの音だけが、息を詰まらせる。

遥の瞳に、僅かな揺らぎ。彼女の息が、速くなる。膝の圧が、強まる。拓也の手が、カウンターの下で動き、遥の太ももに触れる。軽く、押し返す。彼女の体が、微かに震える。「君……面白いわね。抵抗しながら、触れてくるなんて」

声に、甘い嘲りが混ざる。だが、隙が生まれる。拓也の視線が、深く刺す。「社長こそ、体が熱いですよ。俺を誘ってるくせに、震えてる」

逆転の言葉。主導権が、交錯する。遥の唇が、弧を描く。興奮か、挑戦か。彼女は体をさらに寄せ、耳元で囁く。「震えてる? ええ、君のせいよ。妻を裏切るスリルで、体が疼くの。ほら、私の唇、感じて」

唇が、近づく。寸前で止まる。湿った熱が、拓也の唇に触れそう。息が混ざる。舌の先が、わずかに覗く。痴女の誘惑の頂点。拓也の体が、激しく反応する。股間の熱が、爆発しそう。妻の影が、完全に薄れる。心臓の鼓動が、耳に鳴る。遥の指が、拓也の胸に滑り、シャツのボタンを軽く外す。肌が露わに。爪が、乳首をなぞる。甘い痛み。部分的な絶頂の波が、拓也を襲う。体が震え、息が乱れる。「あ……社長……」

低い呻き。遥の瞳が、勝利のように輝く。だが、拓也の視線が、なおも返す。均衡が、熱く揺れる。彼女の唇が、ついに触れる。軽く、吸うようなキス。舌が絡み、甘い味が広がる。バーのカウンターで、互いの熱が溶け合う。妻の存在が、遠い霧に変わる。NTRの緊張が、頂点に達する。

遥は体を離す。唇に残る余熱。指が、拓也の胸を撫で下ろす。「まだよ。こんなところで終われないわ。君の体、もっと深く知りたい」

沈黙が、再び落ちる。視線が絡みつく。主導権の凍てつく綱引き。拓也の喉が、鳴る。抵抗の意志が、甘い疼きに溶ける。「妻が……」

「妻? 今は私を見て」遥の声が、圧を帯びる。彼女は財布からカードを滑らせ、バーテンダーに会計を済ませる。立ち上がり、拓也の手を取る。指が絡む。熱い。「今夜、ホテルに行きましょう。私の部屋で、続きを。君の選択よ。妻の日常か、私の熱か」

言葉が、決定的な誘い。拓也の視線が、遥の背中に注がれる。逆転の予感が、胸に膨らむ。バーのドアが開き、夜の風が吹き込む。二人の足音が、路地に響く。妻の影が、闇に溶け、次の場所への期待が、熱く震える。

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