蜜環

鏡前アナの疼く吐息独演(第1話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第1話:鏡前の甘い寸止め

 深夜のスタジオ。
 照明の残光が、黒いカーペットを淡く染める。
 生放送の終わり。
 28歳の女子アナ、沙耶。
 完璧な声で、ニュースを刻み込んだ。
 低く抑揚を利かせ、視聴者の耳朶を優しく撫でる。
 カメラが引く瞬間、唇の端に微かな弧。
 誰も気づかぬ、己への合図。

 控室の扉。
 静かに閉まる音。
 深夜二時。
 廊下に人の気配、皆無。
 沙耶のヒールが、絨毯に沈む。
 鏡台の前に佇む。
 蛍光灯の冷光が、頰を青白く照らす。
 映る己の姿。
 タイトなスーツ。
 スカートの裾、膝上十センチ。
 ストッキングの光沢、脚線を艶やかに。
 視線を落とす。
 鏡の中の沙耶が、同じく見つめ返す。

 息を吐く。
 深く、ゆっくり。
 指先が、ブラウスのボタンに触れる。
 一つ、外す。
 鎖骨の窪み、露わに。
 二つ目。
 ブラのレース縁、覗く。
 沙耶の瞳、僅かに細まる。
 鏡の沙耶も、同じく。
 互いの視線が、絡みつく。

 スカートへ。
 ファスナーの音。
 ジリリ、と短く。
 布地が、腰から滑り落ちる。
 黒いガーター。
 ストッキングの頂、太腿に食い込む。
 下着は、無い。
 鏡に映る、下半身の秘密。
 柔らかな陰毛の下、静かに息づくもの。
 まだ、穏やか。
 沙耶の指が、近づく。
 爪の先で、軽く撫でる。
 根元から、竿へ。
 ゆっくり、円を描く。

 息が、止まる。
 唇を噛む。
 鏡の中の沙耶、頰が上気する。
 指の動き、加速。
 親指と人差し指で、握る。
 上下に、滑らせる。
 ストッキングの感触が、太腿を刺激。
 硬く、膨張する。
 先端から、透明な雫。
 鏡に、滴る影。

「あ……」
 声が、零れる。
 沙耶の、甘い喘ぎ。
 普段のニュース声とは、別物。
 湿り、震え、喉の奥から絞り出す。
 「んっ……はぁ……」
 指の速度、上がる。
 鏡の沙耶が、目を潤ませる。
 互いの視線、熱く交錯。
 胸が、上下に揺れる。
 ブラのレース、擦れる音。

 控室の空気、重くなる。
 深夜の静寂に、喘ぎが響く。
 「ふぅ……んんっ……」
 沙耶の唇、半開き。
 舌先が、覗く。
 指が、激しく扱く。
 根元を締め、先端を捏ねる。
 熱い脈動。
 頂点が、近づく。
 鏡の中の沙耶、首を反らす。
 「はぁっ……あっ……出る……」
 喘ぎが、大きくなる。
 喉から、迸る吐息。
 全身が、震える。

 寸前。
 指が、止まる。
 硬く張りつめたそれを、握ったまま。
 脈打つ感触、手のひらに伝わる。
 息を荒げ、鏡を見つめる。
 沙耶の瞳、妖しく光る。
 「まだ……だめ……」
 囁き、唇を舐める。
 スカートを上げ、整える。
 ブラウスを閉じ、鏡に微笑む。
 己の余韻に、浸る。

 翌日の収録。
 夕暮れのスタジオ。
 平日、遅い時間帯。
 沙耶の声、再び響く。
 完璧に、抑揚を刻む。
 カメラの向こう、ディレクター室。
 30歳の彼、悠真。
 モニター越しに、沙耶を捉える。
 視線が、鋭く。
 沙耶の肌を、刺す。
 彼女の首筋に、僅かな汗。
 唇の動きに、喉の震え。
 悠真の瞳、僅かに細まる。
 沙耶、気づく。
 カメラの死角で、視線を返す。
 互いの熱が、静かに交錯。
 収録の合間、控室の扉が、僅かに軋む気配。

(第1話 終わり 約1950字)

※次話へ続く。深夜の鏡前で、再び疼きが訪れる。視線の主が、近づく。