神崎結維

アイドルモデルの複数絶頂蜜宴(第1話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第1話:視線が絡む控室の予感

人気ファッション誌のスタジオは、午後の柔らかな光に満ちていた。24歳の人気アイドル、美咲は、今日初めてのモデル仕事に臨んでいた。普段のステージ衣装とは違い、シックなドレスが彼女のしなやかな肢体を包み、鏡に映る自分の姿に少し戸惑う。アイドルとして輝く日々の中で、こんな風に「モデル」として見られるのは新鮮で、胸の奥に小さなざわめきが生まれていた。

メイク室から控室へ移ると、そこにいたのは28歳のトップモデル、遥だった。遥は業界の女王のような存在で、長い黒髪を無造作に流し、クールな眼差しで雑誌をめくっている。美咲は声をかけようか迷いながら、隣のソファに腰を下ろした。控室は静かで、遠くからカメラのシャッター音が響くだけ。互いの存在が、なんだか空気を重くする。

「美咲さん、よね。アイドルからモデルデビュー? 楽しみだわ」

遥の声は低く、穏やかだった。美咲はびくりと肩を震わせ、顔を上げた。遥の視線が、じっと自分を捉えている。アイドルの衣装を想像させるような、甘い好奇心がその瞳に宿っていた。美咲は頰が熱くなるのを感じ、慌てて微笑んだ。

「はい、遥さん。今日はよろしくお願いします。遥さんの撮影、いつも拝見してます。本当に綺麗で……」

言葉が途切れる。遥は雑誌を閉じ、ゆっくりと身を寄せてきた。距離が近づくにつれ、遥の香水の匂いがふわりと漂い、美咲の心臓が少し速くなる。遥の指先が、軽く美咲のドレスの裾を撫でるような仕草を見せた。ただの確認か、それとも……。美咲は視線を逸らせられず、遥の唇の柔らかな曲線に目を奪われる。

その時、控室のドアが開き、26歳のモデル、凛が入ってきた。遥の古い友人で、明るい茶色の髪をポニーテールにまとめ、活発な笑顔が印象的だ。凛は二人の間に割り込むようにソファに座り、ワインのボトルを片手に言った。

「二人とも、固い空気ね。美咲ちゃんの体、どっちの仕事も映えそうじゃない? アイドルポーズでランウェイ歩いたら、みんなメロメロよ。ねえ、遥?」

凛の言葉は冗談めかしていたが、そこに微かな熱が混じっていた。美咲の体、という響きが、控室の空気を一瞬で変える。遥はくすりと笑い、凛の肩を軽く叩いた。「凛ったら、境界線引かないのね」。美咲は頰を赤らめ、笑おうとしたが、声が出ない。凛の視線が自分の胸元を滑り、遥の指が無意識に美咲の膝に触れそうになる。あの言葉の余韻が、三人の間に甘い緊張を残した。

撮影が始まった。美咲はライトの下でポーズを取りながら、遥の姿をチラチラと見つめた。遥のランウェイ歩きは完璧で、カメラマンがため息をつくほど。美咲の番になると、遥がそっと耳打ちしてきた。「リラックスして。君の肌、ライトに映えるわ」。その息遣いが首筋にかかり、美咲の体が微かに震えた。凛は後ろで手を叩き、「美咲ちゃん、最高!」と声をかけ、まるで三人で一つの流れを作っているようだった。

一通り撮影が終わり、控室に戻ると、三人は自然と輪になった。汗ばんだ肌を拭きながら、美咲は遥と凛の視線が自分に集中していることに気づく。遥の指がグラスを弄び、凛の足が軽く美咲の足に触れる。偶然か、意図的か。曖昧な沈黙が、再び流れた。

「今日、終わったらどうする? 近くにいいバーがあるの。三人で……少し話さない?」

凛の誘いは軽やかだったが、遥の瞳が深く輝いていた。美咲の心は揺れた。仕事の延長か、それとも何か別の予感か。頷きながら、胸の奥で期待が膨らむのを感じた。夜の街へ向かう足取りが、すでに少し重く、甘くなっていた。