緋雨

ショートヘア美女のストッキング絶頂(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:机の下で触れ合うストッキングの温もり

オフィスの蛍光灯が、徐々に薄暗さを増していた。
残業の時間帯、他の同僚たちの足音が遠ざかり、静けさが広がる。私と佐倉美咲だけが、デスクに残った。28歳の私は、数字の羅列を睨みながらも、視線が自然と彼女の脚へ流れるのを抑えきれない。26歳の彼女は、隣のデスクで資料を整理し、ショートヘアを耳にかける仕草が、静かなリズムを刻む。ヒールの先が床を軽く叩く音が、二人きりの空間に響き渡る。トン、トン。心臓の鼓動と重なるようだ。

作業は淡々と進む。言葉は業務の確認だけ。
「この列、合計を再計算した方がいいかも。」
美咲の声は低く、落ち着いている。私は頷き、キーボードを叩く。だが、机の下で、足が無意識に動いてしまう。私の膝が、彼女のストッキングに包まれた脚に、かすかに触れた。――一瞬の接触。薄い生地越しに、温もりが伝わる。滑らかで、わずかな弾力。彼女の脚が、微かに止まる。動かない。気づいているはずだ。空気が、重くなる。

私は息を潜め、視線をモニターに固定した。
心の中で、揺らぎが広がる。謝るべきか。離すべきか。だが、彼女の脚は動かない。むしろ、わずかに寄せられるような気配。ストッキングの光沢が、机の下の薄暗がりで微かにきらめく。肌の熱が、生地を通じて感じられる。想像が膨らむ。指でなぞったら、どんな感触か。彼女の息が、少し乱れるのを、耳で捉える。オフィスの静けさが、緊張を増幅させる。互いの存在が、空気を濃密に染める。

美咲が脚を組み替える。ストッキングの擦れる音が、かすか。
ヒールの音が、再び響く。カツン。私の足が、今度は意図的に近づく。触れそうで、触れない距離。ためらいの空気。彼女の瞳が、デスクの上から私を捉える。静かな視線。言葉はない。ただ、沈黙が心理を語る。彼女は26歳の大人だ。この接触を、拒まない。むしろ、受け入れているような――そんな予感が、私の胸をざわつかせる。ショートヘアの隙間から、首筋の白さが覗く。息を吹きかけたくなる衝動を、抑える。

時間が溶けるように過ぎる。
時計の針が、終電の時間を指し示す頃、美咲が小さく息をついた。机の下の脚が、ようやく離れる。温もりの余韻が、足に残る。私はコーヒーカップに手を伸ばし、彼女にも勧める。「一杯、どう?」 彼女は頷き、無言でカップを受け取る。だが、その瞬間――私の手が滑り、カップが机の端で傾く。黒い液体が、資料に飛び散りそうになり、慌てて二人で押さえる。コーヒーがわずかにこぼれ、互いの指が濡れる。無言のまま、目が合う。彼女の唇が、わずかに緩む。笑みか。照れか。コミカルなミスが、再び氷を溶かす。頰が熱くなるのを感じる。「……ごめん。」 私の声に、彼女は小さく首を振り、「私も、よくやるんです」と返す。声に、柔らかさが混じる。距離が、また縮まった。

片付けを終え、時計を見る。終電は、もうない。
美咲が立ち上がり、ヒールを鳴らして近づく。ストッキングの脚が、すぐそばで揺れる。「近くに、バーがあるんですけど……行きませんか? まだ、話したいこと、あるかも。」 彼女の瞳に、静かな誘いが宿る。ショートヘアが、肩で軽く揺れる。私は頷く。心臓が速まる。この緊張が、バーでどう変わるのか。彼女の温もりは、まだ机の下だけ。だが、今夜、何かが動き出す予感が、濃くなる。

外の夜風が、オフィスの扉を開ける。ヒールの音が、廊下に響く。私たちは並んで歩く。互いの肩が、触れそうで触れない距離。バーの扉が近づくにつれ、空気が甘く変わっていく。彼女のストッキングの感触を、もっと知りたくなる。静かな期待が、胸に満ちる。

(第2話 終わり)