この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。
## 第1話:取引先お姉さんの色気接近
田中浩一は58歳の営業部長だ。長年勤める商社で、取引先の管理を任される立場にあり、毎日のルーチンは変わらない。朝の新聞を読み、電車に揺られ、オフィス街のビルを訪れる。今日もその一つ、佐藤商事のオフィスに向かっていた。担当者が交代したと連絡があり、初対面の相手に商談を持ちかける。浩一は鏡でネクタイを直し、深呼吸した。歳を重ねるごとに、こうした出会いが単なる業務以上の何かを予感させるようになった。
エレベーターが10階で止まり、受付で名刺を渡す。案内された会議室に入ると、そこにいたのは佐藤美香、38歳の女性担当者だった。黒いスーツに包まれた体躯は、しなやかで、胸元がわずかに開いた白いブラウスから覗く肌が白く輝いていた。肩まで伸びた黒髪を後ろでまとめ、眼鏡の奥の瞳は落ち着いた光を湛えている。浩一は一瞬、息を呑んだ。彼女の年齢は自分より20歳近く若いのに、漂う色気は大人のそれだ。微笑みながら席に着く仕草一つに、経験の深さが滲む。
「田中部長、初めまして。佐藤美香です。以後お見知りおきを」
美香の声は低く、柔らかかった。握手を交わす瞬間、彼女の指先が浩一の掌に軽く触れ、温もりが伝わる。浩一は自分の手がわずかに震えるのを感じた。商談はスムーズに進んだ。新規プロジェクトの提案書を広げ、数字を並べる。美香は真剣に耳を傾け、時折うなずきながら質問を投げかける。その視線が浩一の顔を捉えるたび、彼の胸に小さな波が立つ。彼女の唇が動く様、首筋のライン、座った姿勢で膝上まで見えるストッキングの光沢――すべてが、浩一の視界を占領し始めた。
浩一は内心で自嘲した。58にもなって、こんなことで心が揺らぐとは。妻とはもう何年も、ただの同居人同士だ。仕事に没頭する日々で、男としての欲求は抑え込んできた。それなのに、この女性の存在が、静かな火を灯す。美香の説明が続き、彼女が資料を指差すとき、テーブルの下で膝がわずかに触れ合った。浩一は慌てて体を引いたが、美香は気づかぬふりで微笑む。その余裕が、かえって浩一の想像を掻き立てる。彼女の体はどんな感触だろう。スーツの下、ブラの縁から零れそうな胸の重み、腰のくびれ……。
商談は予定より早く終わり、時計は終業間際を指していた。美香が立ち上がり、資料をまとめ始める。
「ありがとうございました、田中部長。詳細はメールでまとめますね」
浩一も立ち上がり、荷物を片付ける。だが、美香が棚の高い場所に手を伸ばし、ファイルを落としそうになるのを見て、咄嗟に近づいた。
「手伝いましょうか」
浩一は彼女の背後に回り、腕を伸ばしてファイルを掴む。その瞬間、二人の肩が触れ合い、美香の髪から甘いシャンプーの香りが浩一の鼻をくすぐった。距離は20センチほど。美香が振り返り、眼鏡越しの瞳が間近で浩一を見つめる。
「ありがとうございます。おかげで助かりましたわ」
彼女の息が浩一の頰にかかり、温かく湿った感触が体を駆け巡る。浩一の心臓が速く鳴り始め、下腹部に熱が集まるのを感じた。美香の唇は近く、薄いピンクに濡れて光っている。オフィスの照明が彼女の肌を柔らかく照らし、胸の膨らみがブラウスを押し上げる様子がはっきり見えた。浩一は喉を鳴らし、平静を装って一歩下がるが、体は動かない。
二人はそのまま資料整理を続けた。会話が自然に弾む。美香は独身で、この会社に8年勤めているという。浩一も自分のキャリアを軽く語り、共通の業界話で盛り上がる。肩が再び触れ、互いの体温が伝わる距離。美香の視線が浩一の首筋を滑り、唇に留まる。浩一は確信した――彼女も、何かを意識している。
「田中部長、意外と若い感じがしますね。58歳とは思えない」
美香の言葉に、浩一は苦笑した。老練のユーモアを交えて返す。
「いやいや、美香さん。君みたいな美女の前じゃ、俺なんかただのオッサンですよ。腰も痛いし、夜は新聞読んで寝るだけさ」
美香がくすりと笑い、眼鏡を直す仕草が愛らしい。オフィスはすっかり静かになり、他の社員は帰宅した後だ。浩一は最後のファイルを棚に戻すため、再び彼女に近づく。今度は意図的に、体を寄せた。美香の手が浩一の腕に触れ、止まる。空気が張りつめ、二人の視線が絡み合う。
浩一は勇気を振り絞り、彼女の手をそっと握った。美香の指は細く、温かく、わずかに震えていた。浩一の掌に汗がにじみ、心臓の鼓動が股間に響く。欲情が芽生え、下半身が硬く張りつめ始めるのを感じた。美香の瞳が潤み、唇がわずかに開く。その瞬間、浩一は彼女の内腿に触れそうな衝動を抑え、ただ手を握りしめた。
「美香さん、次回の訪問、楽しみにしているよ。もっと詳しく話しましょう」
美香は小さくうなずき、手を優しく握り返す。オフィスのドアが閉まる音が遠くに響き、二人の間に甘い緊張が残った。浩一は確信した――これは、始まりだ。
(第1話 終わり)