藤堂志乃

人妻レズ咀嚼NTR絶頂(第3話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第3話:日記の揺らぎと腰に忍び寄る手

 怜子が去った夜、美咲はベッドの上で目を閉じても、耳元の咀嚼音が消えなかった。28歳の彼女は、夫の拓也の寝息を聞きながら、そっと起き上がり、日記帳を開く。32歳の怜子との再会が、心の奥を掻き乱していた。ペンを握り、昨夜の内省を綴る。

『怜子の唇は葡萄のように、じゅわっと甘い。でも夫の抱擁はいつも安定した温もり。……あれ? 私、日記に『葡萄の汁気が耳に滴る』って書いちゃったけど、耳に滴る葡萄なんて聞いたことないわよね。きっと、ワインの酔いがまだ残ってるせい。笑っちゃうわ、私ったら』。

 そんな内省のユーモアを記すことで、胸のざわめきを軽く紛らわせる。でも、ページをめくる手は震えていた。夫への忠誠と、怜子への好奇心。二つの想いが、静かにせめぎ合う。日記を閉じ、鏡に映る自分の唇をなぞる。甘い疼きが、夜の闇に溶けていく。

 翌日、美咲は受付嬢の仕事で淡々と客を迎える。オフィスのカウンター越しに、様々な顔が過ぎる。だが、怜子の視線が脳裏に焼き付いて離れない。あの耳元の甘噛み、首筋に響く果実の音。夫の拓也は朝、いつものようにキスを交わしたが、それは穏やかすぎて、怜子の緊張感に敵わない気がした。昼休み、スマホに怜子からのメッセージが届く。

『今夜、うちに来ない? 続き、しましょ。あなたの日記みたいに、甘くねっとり』。

 どうして日記のことを? 美咲は動揺する。怜子に話した覚えはないのに。いや、きっと冗談だ。でも、心はすでに揺らいでいる。仕事中も、カウンターの下で足を組み替えるたび、体が熱くなる。怜子への期待が、抑えきれず胸を締め付ける。

 夕方、帰宅すると拓也が珍しく早く帰っていた。リビングでビールを飲みながら、笑顔を見せる。

「美咲、怜子さんまた来るのか? なんか、お前ら仲いいよな。最近、楽しそうだ」

 拓也の言葉に、美咲は頰を赤らめる。夫の目は優しいが、どこか探るような気配。怜子との空気感を、薄々感じ取っているのかもしれない。美咲はキッチンで夕食の準備をしながら、心の中で葛藤する。夫の存在が、怜子への想いを罪悪感に変える。でも、それがかえって甘く疼かせる。

 インターホンが鳴ったのは、食事が始まる直前。怜子だった。ワインと果物のバスケットを抱え、自然に家に入る。32歳の彼女は、今日は淡いピンクのブラウスにタイトスカート。洗練された大人の魅力が、部屋の空気を濃くする。拓也は歓迎し、三人で食卓を囲む。

「怜子さん、いつもありがとう。美咲の旧友でよかったよ」

 拓也の言葉に、怜子は微笑む。だが、その瞳は美咲を優しく追う。食事が進む中、怜子はイチジクを手に取り、ゆっくり咀嚼し始める。じゅく……じゅく……。小さな音が、テーブルの下で美咲の耳に届く。怜子の唇が果汁で光り、舌がそれを拭う仕草。美咲の視線が、無意識にそこに吸い寄せられる。

 夫の前で、怜子の足がテーブルの下から美咲の膝に軽く触れる。偶然か、意図的か。美咲の体が、微かに震える。怜子はイチジクを噛み終え、残りを指でつまみ、美咲の唇に視線を落とす。まるで、口づけを予感させるように。拓也は料理に夢中で気づかないが、美咲の心臓は激しく鳴る。

 食後、拓也が皿を下げにキッチンへ行った隙に、怜子が動く。ソファに座る美咲の隣に寄り添い、手を腰に回す。指先が、ブラウス越しに肌を撫でる。温かく、優しい圧力。美咲の息が止まる。夫の背中がキッチンで見えるのに、怜子の手は離れない。腰のくびれをなぞり、軽く引き寄せる。

「美咲のここ、細くて柔らかいわ。旦那さん、ちゃんと味わってる? 私なら、もっとじっくり咀嚼するのに……」

 怜子の声は低く、耳元で囁く。言葉責めのような響きが、美咲の内側を溶かす。咀嚼される蜜のようなキスを想像し、体が熱くなる。夫への葛藤が、胸を刺す。拓也の優しさ、三年の日常。それを裏切るような、この緊張感。でも、怜子の手は優しく、合意を促すように温かい。美咲は抵抗を試みるが、手が腰に絡みつく感触に、力が抜ける。

 怜子はもう一つのイチジクを口に含み、咀嚼を始める。じゅわ……じゅわ……。音が美咲の首筋に直接響くように、怜子が身を寄せる。果汁が唇から零れ、美咲の肌に触れる。怜子の舌が、それを優しく拭う。キスのように、蜜のような甘さが広がる。美咲の目は潤み、怜子の視線に溺れ始める。心の奥で、好奇心が忠誠を押し退ける。期待が、抑えきれず体を震わせる。

 拓也がキッチンから戻る気配。二人は慌てて体を離すが、怜子の手は腰に一瞬残る。夫の前で、怜子の瞳が美咲を捉え、意味深な微笑みを浮かべる。拓也は二人の空気に、かすかな違和感を覚える。妻の頰の赤み、怜子の視線の濃さ。何か、変わった空気が流れている。

「怜子さん、泊まっていきなよ。遅いし」

 拓也の提案に、怜子は首を振る。

「ありがとう。でも、次は美咲を私のアパートに招きたいわ。二人で、ゆっくりね」

 その言葉に、美咲の心が決まる。夫の視線を避け、頷く。夜の秘密の約束が生まれる。怜子が帰った後、拓也は美咲を抱き寄せるが、彼女の腰には怜子の手の余韻が残る。夫の疑念が、静かに膨らむ。ベッドで、美咲は日記を開く。『怜子の手が腰に触れた瞬間、夫の存在が遠くなった。明日のアパートで、何が待ってるの? 怖いのに、待ちきれない』。

 窓の外、夜の闇が深まる。怜子のアパートへの誘いが、美咲の新しい扉を開く。夫の寝息が聞こえる中、彼女の胸に、抑えきれない期待が満ちる。この揺らぎが、どこへ導くのか。蜜のようなキスの予感が、静かに迫っていた。

(第3話 終わり)