この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。
## 第4話:夜が明ける前の密室
報道局の最奥にある控室の扉は、すでに内側から施錠されていた。午前二時を回った頃、廊下の明かりは完全に落ち、部屋を満たすのはただ、二人だけの息遣いと、壁際に置かれた古いソファの革が軋む音だけだった。神崎はスーツのジャケットを肩から滑らせ、平らな胸元を白いシャツだけで隠したまま、芦屋の前に立っていた。彼女の指先はわずかに震えながら、芦屋のネクタイの結び目に触れる。
芦屋は腰を下ろしたまま、彼女の細い手首を優しく包み込んだ。六十を過ぎた掌は、彼女の熱をじっくりと受け止める。神崎は膝を折るようにして芦屋の太腿に跨がり、シャツの前を開いた。平らな胸が、夜の冷気に晒される。芦屋の指がその胸をなぞると、神崎の吐息が一瞬、喉の奥で詰まった。
「……ここで、いいですか」
神崎の声は低く、しかし確かだった。芦屋は無言で頷き、彼女の腰を両手で支えた。神崎はゆっくりと身体を沈め、芦屋の熱を自らの内側に受け入れる。細い体躯が、わずかな痛みを感じ、奥底から広がる熱に揺れた。彼女の吐息が芦屋の耳元で乱れ、平らな胸が浅い呼吸とともに上下する。
動きは最初、慎重だった。神崎は芦屋の肩に指をかけ、腰をわずかに前後に揺らす。内壁が芦屋の熱を締めつけ、彼女の体が小さく震えるたびに、抑制されていた吐息が甘くほどけた。芦屋は彼女の腰を優しく持ち上げ、沈めるたびに、彼女の反応を静かに観察した。神崎の目元に浮かぶわずかな涙は、疲労ではなく、抑えきれなかった快感の証だった。
やがて動きは自然に速さを増した。神崎の吐息は高くほどけ、平らな胸が激しく上下する。芦屋は彼女の細い背中を支えながら、ゆっくりと腰を押し上げた。神崎の内側が、熱を帯びた波を何度も繰り返し、彼女の体が大きく震えた。彼女は芦屋の首に顔を埋め、抑えきれない声を喉の奥に飲み込んだ。
「芦屋さん……私、もう……」
神崎の声が途切れ、彼女の体が一度大きく震えた。内壁が激しく収縮し、芦屋を締めつける。芦屋は彼女の腰を優しく抱き寄せ、ゆっくりと動きを止めた。神崎の吐息が芦屋の首筋に熱く降りかかり、彼女の体が何度も小さく痙攣した。
二人はそのまま、しばらく動かなかった。神崎の体は芦屋の胸に寄りかかり、平らな胸がまだ激しい鼓動を繰り返している。芦屋は彼女の背中を静かに撫で、夜の冷えから守るように抱き続けた。神崎は目を閉じ、芦屋の鼓動を聞きながら、ゆっくりと息を整えた。
やがて神崎は顔を上げ、芦屋の目をまっすぐに見つめた。彼女の瞳には、疲労と、満たされた余韻、そして静かな決意が混じっていた。
「これで、終わりにしたくない」
芦屋は彼女の言葉を受け止め、静かに頷いた。神崎は芦屋の首に腕を回し、唇を寄せた。キスは長く、しかし激しくはなかった。二人の吐息が混じり合い、夜の静けさの中で、確かな熱だけが残された。
控室の窓の外では、夜がゆっくりと白み始めていた。神崎は芦屋の胸に額を預け、静かに囁いた。
「明日も……この時間に」
芦屋は彼女の背中を優しく撫でながら、窓の外に広がる明け方の空を見つめた。夜は明けつつあったが、二人の間に生まれた熱は、決して冷めることはないだろう。