緋雨

姉の匂いに沈む剃られた肌(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:シャワー後の濡れた髪と新鮮な匂い

 水音が止んだ。浴室の扉が、静かに開く音が廊下に響く。悠は食卓に座ったまま、耳を澄ましていた。遥の足音が、湿った床に吸い付くように近づいてくる。タオルで拭った肌の気配。湯気の残る空気が、わずかにドアの隙間から漏れ出す。彼女の存在が、部屋全体を柔らかく満たし始める。

 遥はリビングへ入ってきた。黒いローブを緩く羽織り、濡れた髪が肩に張り付いている。滴が一粒、首筋を滑り落ちる。シャンプーの清潔な香りに混じり、新鮮な肌の匂いが立ち上っていた。水に洗い流された後の、柔らかな女の体臭。汗の残り香が一掃され、代わりに生まれた、微かな甘酸っぱさ。控えめな胸元がローブの隙間から覗き、息づくたび布地を優しく押し上げる。

 悠の視線が、動かない。遥はソファに腰を下ろし、髪をタオルで拭う。無言のまま。部屋の空気が、彼女の周りで重くなる。悠は立ち上がり、台所でグラスに水を注ぐふりをして、近づいた。遥の側を通り過ぎる瞬間、匂いが鼻腔を直撃する。濡れた髪から、湯気のように立ち上る。新鮮で、肌の奥底から滲み出るような。胸の輪郭をなぞるように、視線が落ちる。ローブの下、控えめな膨らみが静かに息をしている。控えめな曲線が、水の湿り気を帯びて、布地に微かな影を落とす。

 遥の指が、タオルを止めた。悠の気配に気づき、顔を上げる。目が合う。沈黙が、部屋を支配する。悠はグラスをテーブルに置き、彼女の隣に腰を下ろした。距離が、わずかに縮まる。遥の濡れた髪が、肩を伝って揺れる。匂いが、濃くなる。シャワー後の匂いは、熱を帯びて柔らかく、息を吸うたび肺に染み入る。甘く、わずかに石鹸の残り香を纏った女の匂い。

 悠の鼻が、微かに動く。視線を胸元に落とす。ローブの襟元が、呼吸で開き、白い肌が覗く。控えめな胸の頂が、布地の下で静かに震えているようだ。濡れた髪の滴が、鎖骨を滑り、谷間へ消える。想像が、匂いを増幅させる。新鮮な、肌の奥の湿り気。悠の息が、熱を帯びる。遥の肌が、わずかに震えた。気づいている。視線の重みを、肌で感じ取っている。

 指先が、触れ合う。遥のタオルを持つ手と、悠の膝に置かれた手が、偶然のように重なる。沈黙の中で、指の腹が互いの肌に触れる。温かく、湿った感触。遥の指が、微かに引くが、離れない。悠の視線が、彼女の顔をなぞる。瞳が、わずかに揺れる。息が、混じり合う。互いの吐息が、熱く絡みつく。部屋の空気が、張りつめ、甘く疼く。

 遥のローブが、わずかにずれ落ちる。肩の肌が露わになり、新鮮な匂いが強まる。シャワー後の清潔さと、体温の甘さが混ざり、悠の鼻を刺激する。視線が、下へ落ちる。ローブの裾が膝で開き、太腿の内側が覗く。秘部の気配が、布地の影に潜む。控えめな胸が、息で上下し、視線を誘う。控えめな膨らみの繊細さが、かえって空気を熱くする。

 悠の喉が、動く。言葉が出ない。代わりに、息が深くなる。遥の瞳が、悠を映す。沈黙が、二人の間を繋ぐ。指先の触れ合いが、ゆっくりと広がる。遥の手が、悠の手に絡む。微かな圧力。合意の兆し。肌の震えが、互いに伝わる。匂いが、頂点に達する。濡れた髪から、胸元へ、秘部へ。女の体全体が、静かに香りを放つ。

 悠の唇が、開く。囁きが、沈黙を破る。

「遥……その匂い、もっと嗅がせてくれないか」

 声は低く、熱を帯びていた。遥の肌が、再び震える。瞳が、わずかに細まる。だが、拒絶はない。息が、熱く混じり合う。指が、強く絡む。視線が、秘部に落ち、胸の輪郭をなぞる。新鮮な匂いが、二人の距離を溶かし始める。変化が、静かに予感される。

 夜の静寂が、部屋を包む中、二人の息づかいだけが、微かに響いていた。

(第3話へ続く)