三条由真

妊婦CAの赤ちゃん甘え逆転(第3話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第3話:部屋の赤ちゃん甘えと均衡凍結

 雨の音が窓ガラスを叩く夜、僕は遥のマンションへ向かった。彼女のメッセージは簡潔だった──「私の部屋で、待ってる。赤ちゃんみたいに、深く甘えさせて」。平日深夜の街路は、ネオンの残光と足音だけが響く大人の闇。エレベーターの鏡に映る自分の姿は、三十五歳のニューハーフとして研ぎ澄まされた均衡を保ちつつ、胸のざわめきを隠せない。フライトの視線、ホテルの息づかい──あの綱引きが今夜本格化する予感が、肌を熱くする。

 ドアが開くと、遥はゆったりしたネグリジェ姿で迎えた。妊娠七ヶ月の妊身が、薄い布地を優しく押し上げ、部屋の柔らかな照明に溶け込む。黒髪を解き、頰に湿った光沢を帯び、彼女の瞳は甘えの仮面を纏いつつ、鋭い光を宿す。部屋は静寂に満ち、ベッドサイドのランプが影を長く伸ばす。外の雨音が、互いの息を際立たせる。

「来てくれて、嬉しい……。お腹、重たくて、寂しかったの」

 彼女の声は囁きに近く、手が自然に僕の腕を引き込む。ドアが閉まる音が、空気を密やかに閉ざす。リビングのソファへ導かれ、彼女が隣に腰を下ろす。妊身の曲線が、僕の肩に寄りかかる。温もりが布地越しに伝わり、甘い圧力が肌を震わせる。主導権の探り合いが、再び静かに始まる。

「赤ちゃんプレイ、って本気?」

 僕は穏やかに尋ね、視線を彼女の腹部へ落とす。ネグリジェの裾が捲れ、柔らかな膨らみが露わになる。妊娠七ヶ月の成熟した体は、究極の柔らかさを湛え、息ごとに微かに波打つ。彼女の指が僕の手を取り、腹部へ導く。

「本気よ。あなたに、赤ちゃんみたいに甘えたい。お腹のこの子みたいに、守られて、溶かされて……」

 言葉の端に息が混じり、彼女の瞳が絡みつく。僕は動かず、指先で妊腹を優しく撫でる。布地の下の鼓動が、僕の脈と同期するように熱を帯びる。彼女の背中がわずかに反り、唇から甘い吐息が漏れる。部屋の空気が、甘く淀み始める。

「いい子だね。ママのお腹、こんなに温かいよ」

 甘い言葉を囁き、僕は彼女の妊身を抱き寄せる。頰を腹部に寄せ、耳を澄ます。柔らかな膨らみの感触が、ニューハーフのこの体を甘く疼かせる。彼女の手が僕の髪を梳き、指先が首筋をなぞる。息づかいが重なり、視線の綱引きが深まる──僕の言葉が境界を押せば、彼女の体がそれを溶かすように密着する。

「もっと……撫でて。赤ちゃんみたいに、優しく包んで」

 遥の声が震え、妊身を僕の胸に預ける。ネグリジェの肩紐がずれ、肌の白さが照明に浮かぶ。僕は腕を回し、腹部全体を掌で覆うように撫でる。指の動きをゆっくりと、圧を加えつつ、彼女の反応を観察する。主導権を握る微かな優位──それが、彼女の瞳に影を落とす。

 彼女の息が乱れ、腰がわずかにくねる。甘えのプレイが熱を帯び、互いの体温が混じり合う。僕は耳元で囁く。

「こんなに甘えて、君の本当の望みは? ただの赤ちゃんじゃないだろ」

 言葉に心理的圧を込め、視線を鋭くする。沈黙が落ち、部屋の空気が一瞬凍りつく。遥の瞳が細まり、息を詰まらせる。甘えの仮面が剥がれかける──主導権の均衡が、揺らぐ。

「あなた……鋭いわね。でも、私だって、ただ甘えるだけじゃないの」

 逆襲の気配が、彼女の声に滲む。突然、彼女の手が僕の胸を押し、ソファに体を倒す。妊身の重みが上から覆い被さり、腹部の柔らかさが僕の体を包む。視線が絡み、彼女の唇が耳朶をかすめる。

「今度は私が、赤ちゃんを甘やかす番よ。お腹のこの温もりで、あなたを溶かしてあげる」

 息が熱く、指先が僕のシャツを剥ぎ取る。肌が露わになり、互いの鼓動が直に響き合う。彼女の妊腹が僕の腹部に密着し、甘い摩擦を生む。妊娠七ヶ月の曲線は、圧倒的な柔らかさと重みで、僕の均衡を試す。僕は抵抗せず、ただ瞳で応じる──しかし、心の奥で主導権の逆転を予感する。

 プレイが本格化する。彼女は僕の上に跨がり、妊身を寄せながら甘い言葉を連ねる。

「いい子いい子……ママのお腹に、寄り添って。こんなに硬くなったの、感じるわ」

 指が僕の敏感な部分を布地越しに撫で、息が唇に触れる。ニューハーフの体は、その圧に甘く反応し、熱が下腹部に集まる。僕は彼女の腰を抱き、腹部に唇を寄せる。舌先でネグリジェの上から膨らみをなぞると、遥の体が震え、背中が大きく反る。

「あっ……そこ、赤ちゃんの場所よ。もっと、優しく吸って」

 彼女の声が甘く溶け、腰の動きが激しくなる。互いの視線が絡み、沈黙の圧が頂点に達する。僕の指が妊腹を強く押せば、彼女の息が詰まり、瞳に涙が浮かぶ。均衡が崩れかける──本音が、露わになる瞬間。

「本当は……あなたに支配されたいのに、負けたくないの。私、こんな体で、操りたい」

 告白めいた囁き。逆襲の光が彼女の目に宿り、手が僕の首筋を掴むように締め付ける──しかし、優しく、甘く。主導権の綱引きが、激しい熱を生む。彼女の妊身が激しく揺れ、息づかいが絶頂の淵を告げる。柔らかな膨らみの鼓動が速まり、体全体が震える。

「い、いく……赤ちゃんみたいに、溶けちゃう!」

 遥の体が硬直し、甘い痙攣が波打つ。部分的な頂点──強い快楽の波が彼女を包み、僕の肌にも伝播する。息が荒く、視線が溶け合う中、彼女の体重が崩れ落ち、僕の胸に預けられる。部屋の静寂に、雨音と余韻の吐息だけが残る。

 均衡が再び凍りつき、次の瞬間溶ける。互いの本音が露わになった今、主導権はどちらに傾くのか。僕は彼女の髪を撫で、耳元で囁く。

「まだ、終わらないよな」

 彼女の瞳が輝き、唇が弧を描く。体を起こし、視線を絡めながら言う。

「最終夜に、私のフライトに乗って。ホテルで、最後の赤ちゃん甘えを……完結させて」

 約束の言葉が、空気を甘く震わせる。ドアへ向かう彼女の背中を、僕は熱い視線で追う。胸のざわめきが、頂点への予感を煽る。

(第3話 終わり 次話へ続く)