この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。
## 第2話:奉仕の条件
翌日、午前十一時ちょうど。私の部屋、301号室のドアが控えめにノックされる。平日、昼前の静かな時間帯。アパートの廊下に人の気配はなく、窓から差し込む曇天の光が、床に淡い影を刻む。私はソファに腰を沈め、グラスをテーブルに置く。ウイスキーの残り香が、部屋に薄く漂う。ゆっくり立ち上がり、ドアを開ける。
美咲が立っている。長い黒髪を後ろで軽く束ね、細身の体をコートに包んでいる。瞳に昨夜の戸惑いが残り、唇が僅かに引き結ばれている。二十五歳の彼女は、約束の時間に正確に来た。主導権を握る私の計算通りだ。
「入れ」
低い声で告げ、道を空ける。彼女は一瞬躊躇うが、足を踏み入れる。コートを脱ぐよう視線で促すと、華奢な肩から滑らせ、壁際のハンガーに掛ける。薄手のブラウスと細身のパンツ。スレンダーな輪郭が、布地に浮かび上がる。私は先にソファへ戻り、隣のスペースを指す。
「座れ」
彼女は従い、ソファの端に腰を下ろす。膝を揃え、長い髪が肩を滑る。私は体を向け、視線を合わせる。息がかかる距離ではないが、空気を支配する間合いだ。彼女の細い指が、パンツの裾を握る。昨夜の紅潮が、頰に薄く蘇っている。
「昨夜の話だ。家賃、二ヶ月分。お前の支払いが滞るなら、私の管理下で暮らせ」
言葉をゆっくりと落とす。彼女の瞳が揺れる。喉が小さく動く。
「管理……って、具体的に、どういうことですか」
声が僅かに上ずる。私は視線を外さず、細い肩を撫でるように追う。ブラウス越しに、鎖骨のラインが浮かぶ。理性が欲情を抑え、冷徹に言葉を紡ぐ。
「このアパートに住み続ける条件だ。お前は私の言う通りに動く。家事、雑用。そして……奉仕」
最後の言葉に、間を置く。彼女の呼吸が浅くなる。長い髪が、首筋をくすぐるように揺れる。私はグラスを手に取り、唇に運ぶ。ウイスキーの熱が喉を滑るのを、彼女に見せる。視線で押す。
「奉仕……?」
彼女の声が細い。私は頷き、体を僅かに寄せる。ソファのクッションが沈み、空気が密になる。
「ランジェリー姿で、私の前に跪け。肌を見せ、触れさせろ。それで家賃はチャラだ。毎月、そうだ」
静かに明かす。彼女の瞳が見開く。華奢な胸が、息づかいに上下する。頰が熱を帯び、紅く染まる。私は動かず、ただ視線で細い腕を、華奢な腰を測る。スレンダーな肢体が、僅かに震える。拒絶の言葉を探すが、出ない。代わりに、瞳に好奇の光が混じる。
「そんな……大家さん、私……」
言葉が途切れる。私は低い声で遮る。
「選択肢はない。お前の滞納だ。私の管理下なら、すべて解決する」
視線を首筋に移す。白い肌が、ランプの光に艶めく。長い髪の隙間から、脈打つ血管が覗く。私は手を伸ばし、指先で軽く触れる。冷たい肌が、即座に熱を返す。彼女の体がビクリと跳ね、息を詰める。
「熱いな、美咲。お前の肌は、すでに火照っている」
指を滑らせ、首筋の曲線をなぞる。軽く、支配するように。彼女の瞳が潤み、唇が開く。細い肩が上がり、長い髪が乱れる。私は指を離さず、視線で捉える。理性の狭間で、彼女の体が甘く疼くのを確かめる。欲情が私の胸に湧くが、抑え込む。この女の震えを、管理下に置く喜びが、静かに広がる。
「考えてみろ。ランジェリー一枚で跪くお前を、私は守る。家賃の重荷から解放され、ただ私の視線を浴びるだけだ」
言葉を耳元に落とす。息が彼女の髪を揺らす。スレンダーな体が、ソファに沈み込むように寄りかかる。瞳に、戸惑いが溶け、別の色が宿る。合意の予感。だが、まだ理性が抵抗する。
「でも……そんなの、恥ずかしい……」
囁くような声。私は指を首筋から離し、彼女の顎を軽く持ち上げる。視線を合わせる。低い声で、確実に。
「恥ずかしいか。それが、お前の新しい日常だ。明日から始めろ。ランジェリーを着け、私の部屋に来い」
命令を刻む。彼女の瞳が、私の顔を追う。細身の肢体が、熱く火照る。長い髪が肩を滑り、胸元を覆う。私は体を引く。主導権を握った余韻を、味わう。
彼女は立ち上がり、コートを羽織る。ドアへ向かう背中が、僅かに揺れる。鍵を開け、振り返った瞳に、理性の揺らぎと、甘い予感が混じる。
「わかりました……大家さん」
小さな声で告げ、部屋を出る。ドアが閉まる音が響く。私はソファに沈み、グラスを傾ける。美咲の首筋の熱。ランジェリー姿で跪く彼女の姿が、脳裏に浮かぶ。震える肌を、視線で絡め取る瞬間を。理性が、さらなる深みを求める。
午後の静寂が、甘い緊張を濃くする。
(第3話へ続く)