蜜環

滴る谷間に沈む主従の糸(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:ワインに溶ける唾液の糸

 名刺の住所。
 深夜の路地。街灯が濡れたアスファルトに影を落とす。
 雨上がりの空気、重く湿る。
 ドアベルを押す指、僅かに震え。
 扉が開く。彼女。28歳。
 黒いシルクのローブ、胸元が緩く開き、谷間が息づく。
 唇が濡れ、微笑む。
 「来てくれたのね。」
 声、低く喉から零れ。
 手が俺の腕を引く。柔らかく、熱い。
 部屋の中。薄暗いランプの光、絨毯が足音を飲み込む。
 ワインの香り。赤く揺れるグラス二つ。

 ソファに沈む。互いの膝が触れ合う。
 彼女の指がボトルを傾け、俺のグラスに注ぐ。
 赤い液体、ゆっくり満ちる。
 彼女の瞳が俺を捕らえ、唇を湿らせる。
 ゆっくり開き、息を吸う。
 透明な滴が、唇端から零れ落ちる。
 グラスへ。細い糸を引き、ワインに溶ける。
 唾液の光沢、赤に混じり、ねっとり渦巻く。
 彼女の笑み。淫らに広がる。
 「飲んで。私の味を。」

 グラスを口に寄せる。
 熱い。甘く、粘つく。
 彼女の唾液が舌に絡み、喉を滑る。
 体が疼く。首筋から熱が広がる。
 彼女の息が近づく。首筋に吹きかけ、湿らせる。
 「熱いわよ、あなたの肌。」
 唇が首筋を掠め、息が熱く絡む。
 ローブの隙間、谷間が深く揺れる。
 豊満な胸、布地を押し上げ、光を吸う影。
 指先が俺の肩を押す。ゆっくり、後ろへ。
 ソファに凭れさせる。

 彼女の体が覆いかぶさる。
 胸が俺の胸に沈み、柔らかく潰れる。
 谷間の熱、肌に染み込む。
 息が止まる。互いの息。
 彼女の唇、再び開く。唾液の滴が零れ、俺の首筋へ。
 細い糸を引き、肌を伝う。熱く、ゆっくり。
 鎖骨へ。胸元へ。
 彼女の指がそれを追い、塗り広げる。
 ぬるりとした感触。体が震える。
 主導権、揺らぐ。
 俺の視線が谷間に落ちる。彼女の瞳がそれを捕らえ、試す。

 ローブが滑り落ちる。肩から。
 胸が露わに、僅かに。
 谷間が深く、滴る唾液の光沢を纏う。
 彼女の膝が俺の腿に沈み、体重をかける。
 「もっと、近づいて。」
 声が耳朶を撫でる。息が熱い。
 手が俺の頭を掴み、引き寄せる。
 谷間へ。顔を沈めさせる。
 柔らかく、熱い肉の壁。息が詰まる。
 唾液の糸が、谷間から零れ、俺の頰を伝う。
 ぬるぬる、甘い。
 胸の膨らみが俺の顔を包み、擦れる。
 微かな動きで、全身が疼く。

 舌が出る。彼女の。
 軽く、谷間の縁を這わせる。
 俺の肌に触れ、唾液を塗る。
 熱く、震えが走る。
 俺の息が荒く、谷間に吐き出される。
 彼女の体が僅かに震え、笑う。
 「感じてるのね。いいわ。」
 胸を押しつけ、強く。
 谷間に顔が深く沈み、息が混じる。
 唾液の滴が次々と零れ、糸を引き合う。
 首筋、頰、唇へ。
 互いの味が溶け、熱く膨張する。
 指先が俺の髪を掻き乱し、引き寄せる。
 主導権の綱引き。どちらが引くのか、判別不能。

 彼女の瞳が俺を見下ろす。
 淫らに輝き、息を乱す。
 ローブがさらに開き、胸の曲線が露わ。
 谷間の奥、影が俺を飲み込む。
 舌が再び這う。俺の耳朶を掠め、息を吹き込む。
 「もっと、飲んで。」
 新たなグラス。彼女の唾液が混ざり、俺の唇に押しつけられる。
 飲み込む。ねっとり、甘く。
 体が熱く溶ける。
 彼女の胸が俺の胸を擦り、谷間に指を沈めさせる。
 柔らかく、熱い感触。震えが連鎖する。

 時間、溶ける。
 部屋の空気、重く湿る。
 雨音が窓を叩く。唯一の音。
 互いの息だけが、熱く絡む。
 彼女の指が俺の唇をなぞる。唾液で濡らす。
 軽く押し込み、舌を絡める。
 甘い震えが、全身に植え付く。
 主導権、揺らぎ続ける。
 俺の視線が彼女の谷間に沈み、彼女の笑みがそれを許す。

 ゆっくり、体を離す。
 彼女の胸が俺の顔から滑り、余韻を残す。
 谷間の光沢、唾液で濡れ、糸を引く。
 瞳が俺を捕らえ、語りかける。
 「次は君の番よ。」
 唇が濡れ、微笑む。
 ドアへ向かう背中。ローブが揺れ、谷間の影が消える。
 扉が閉まる音。静寂に、疼きが残る。

(第2話完 1984字)