相馬蓮也

女装の柔肌に囚われゆく衝動(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:女装の柔肌に沈む衝動の夜

 俺の手が、澪の肌に触れた瞬間、理性の糸が切れた。柔らかい。女以上に甘く、熱く、震える感触が指先に絡みつく。二十歳の澪──女装の青年の体は、ドレスの残骸の下で露わになり、俺の視界を埋め尽くす。細い腰、汗ばんだ胸の微かな膨らみ、股間の硬く熱い証。驚きは残るが、欲望がそれを飲み込む。ダンスの記憶、キスの余韻が、下腹部を激しく疼かせる。

「澪……お前、こんなに……」

 言葉が途切れ、俺は体を重ねた。ベッドのシーツが軋み、雨音が窓を叩く中、唇を再び奪う。澪の舌が応じ、甘い吐息が漏れる。互いの息が荒く混じり、俺の指が澪の背中を滑る。レースのパンティを剥ぎ取り、滑らかな太ももを強く掴む。澪の体がびくんと震え、細い腕が俺の首に回る。

「蓮さん……触って。もっと、強く……」

 澪の声は甘く掠れ、俺の耳を溶かす。衝動が爆発する。俺は澪の胸に唇を寄せ、汗ばんだ肌を舌でなぞる。微かな甘い匂いが広がり、澪の息が乱れる。指が下へ、硬くなった澪のものを握る。熱い。脈打つ感触が俺の手を震わせる。澪が腰をくねらせ、甘い喘ぎを漏らす。

「あっ……蓮さん、そこ……」

 俺の体も限界だ。服を乱暴に脱ぎ捨て、裸体を澪に押しつける。肌と肌が密着し、汗が混じり合う。澪の柔らかな胸が俺の胸板に擦れ、震える腰が俺の腹に当たる。互いの熱が溶け合い、部屋に甘い湿気が満ちる。俺は澪の脚を広げ、体を沈める。ゆっくり、深く。澪の内側が俺を迎え入れ、熱く締めつける。

「んっ……入ってる……蓮さんの、熱い……」

 澪の瞳が潤み、頰が赤く染まる。俺の腰が動き始める。最初は優しく、探るように。だが、澪の吐息が俺を煽る。動きが激しくなる。汗が飛び、シーツが濡れる。澪の細い指が俺の背中に爪を立て、甘い声が部屋を震わせる。俺の唇が澪の首筋を這い、耳朶を甘噛みする。体がぶつかり合う音が、雨音に混じる。

「澪……お前、こんなに柔らかいなんて……抗えない……」

 欲望が理屈を凌駕する。女装の姿、男の証、それでもこの肌、この熱は俺を囚える。澪も応じる。腰を俺に合わせ、唇を重ねてくる。舌が絡み、息が奪い合う。頂点が近づく。澪の体が硬直し、甘い叫びが漏れる。

「蓮さん……いっしょに……!」

 俺も限界だ。熱い波が爆発し、互いの体に注ぎ込む。澪の内側が震え、俺のものを強く締めつける。余韻に浸り、体を重ねたまま息を整える。汗ばんだ肌が互いに張り付き、部屋に甘い匂いが漂う。澪の指が俺の髪を優しく撫でる。

 だが、熱が引くと、若さゆえの後悔が胸に忍び寄る。男だぞ、澪は。女装の青年だ。バーで出会った美女だと思っていたのに……。この衝動、何だったんだ。二十五歳の俺は、こんなことで心が揺らぐのか。澪の寝顔を見ると、柔らかな頰、長い睫毛が愛おしくて、余計に混乱する。理屈が追いかけてくる。明日、どうなる? この関係、ただの夜の過ちか?

 澪の目がゆっくり開く。微笑みが浮かび、俺の頰に手を当てる。「蓮さん……後悔してる?」

 俺は言葉に詰まる。素直に、衝動的に頷きそうになるが、澪の瞳に捕らわれて首を振る。「いや……ただ、びっくりしただけだ。お前みたいなのに、こんなにハマるなんて」

 澪はくすりと笑い、体を寄せてくる。柔らかな肌が再び俺を誘う。「私も、初めてこんな気持ち。蓮さんの熱に、溶けちゃった。また、会いたい……約束して」

 後悔が疼くが、澪の甘い声に抗えない。衝動が、再び理屈を蹴散らす。「ああ、約束だ。連絡先、交換しよう」

 スマホを手に取り、番号を交換する。澪の指が俺の画面を滑る感触に、胸がざわつく。服を着替え、ホテルを出る頃、雨は止んでいた。路地に街灯が揺れ、静かな夜の気配が俺たちを包む。澪の女装姿が、闇に溶け込むように去っていく。

 一人、アパートに戻る俺の頭に、澪の肌の余熱が残る。明日から、日常が狂いそうだ……。

(約1980字)

──次話で、街中で再会した二人の欲望が再燃する──