芦屋恒一

制服美女のナンパと玩具の疼き(第1話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第1話:夕暮れの街角、制服姿の視線

 平日、夕暮れの街は、仕事帰りの大人の足音だけが響いていた。オフィス街の路地を抜け、ネオンがぼんやりと灯り始める頃、私はいつものように一人で歩いていた。55歳の身であり、仕事の重荷を背負い、家庭の責任を忘れまいと努めてきた男だ。妻とは長年のすれ違いが続き、子供たちも巣立って静かな家に帰るだけの日々。欲望など、遠い記憶のはずだった。

 そんな中、路地の角で彼女を見かけた。28歳くらいだろうか。黒いタイトスカートの制服姿が、街灯の柔らかな光に浮かび上がる。白いブラウスに細いネクタイ、膝上丈のスカートが引き締まった脚を際立たせ、肩にかけたコートが風に揺れていた。イベント帰りらしい。名札の入ったバッジが胸元に光り、疲れた表情に微かな興奮の余韻が残っている。OLの制服を纏ったままの、洗練された大人の美女。年齢を感じさせない張りのある肌、艶やかな黒髪が肩に落ちる姿に、思わず足を止めた。

 私は慎重に近づき、声を掛けた。軽率なナンパなど、こんな歳でするものではない。だが、彼女の視線が一瞬、私を捉えた。その瞳に、好奇心の影が揺れたのがわかった。

「すみません、イベント帰りですか? その制服、印象的ですね。少しお話しませんか」

 彼女は足を止め、僅かに微笑んだ。名を美咲という。28歳のOLで、今日のイベントは都内のビジネスセミナーだったという。制服姿のまま参加したのは、社内のルールで着替えの時間がなかったからだそうだ。イベントの内容は、最新のデジタルツールの展示会。彼女の仕事はIT関連で、熱心にメモを取ってきたばかりだと語る。

「意外と面白いんですよ。あの新 gadget、触ってみたくて」

 意気投合した。私の仕事もITコンサルタントで、55歳ながら現場を回っている。共通の話題が自然に弾み、彼女の頰に夕風が触れる。街灯の下、互いの視線が絡みつくように重なる。抑制された距離感が、逆に甘い緊張を生む。私は年齢を正直に明かした。隠す気などない。現実を直視するのが、私の生き方だ。

「55歳ですよ。こんなおじさんが声をかけて、失礼でしたか」

 美咲は笑った。紅い唇が弧を描き、瞳に遊び心が灯る。

「いえ、むしろ新鮮です。イベントで疲れてたんですけど、いい気分転換になりました」

 そのまま、近くのバーへ足を運んだ。夕暮れのラウンジは、静かなジャズが流れ、大人の客ばかり。カウンターに並び、ウイスキーを傾ける。グラスの氷が溶ける音が、心地よい。美咲の制服姿が、薄暗い照明に溶け込み、ブラウス越しの胸の膨らみが微かに揺れる。彼女の香水が、かすかに漂う。会話は深まる。仕事の苦労、プライベートの空白。年齢差27歳の壁など、ないかのように。

 私の視線が、彼女のネクタイに落ちる。緩く解けた結び目が、首筋の白さを覗かせる。美咲は気づき、指で軽く直した。その仕草に、私の肌に甘い疼きが走る。彼女の頰が、酒のせいか僅かに紅潮する。カウンターの下で、膝が触れ合いそうになる距離。抑制の糸が、静かに張りつめる。

「またお話ししませんか。連絡先、交換しませんか」

 私はスマートフォンを差し出した。美咲は迷わず、自分のを掲げる。指先が触れ、電流のような震えが走る。画面に登録された名前「美咲」の文字が、胸に刻まれる。

「楽しみにしてます。次はもっとゆっくり」

 バーを出る頃、夜風が冷たく、互いの熱を際立たせる。彼女の制服姿が、街灯に照らされ、背中を向ける。彼女が振り返り、視線で約束の予感を残した。

 家路につきながら、身体の奥が疼くのを抑えきれなかった。あの紅潮した頰、次に会う時の距離の縮まり。静かな夜が、深い余韻を運んでくる。

(第1話 終わり 第2話へ続く)

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