この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。
## 第3話:黒髪に沈む唇、震える合意
朝。
光が薄く、カーテンを透かす。遥の黒髪が枕に広がり、微かな汗の光沢を帯びる。
俺は目覚め、隣の吐息を吸う。昨夜の震えが、指先に残る。
遥の瞳が開く。細く、俺を捉え、逸らす。影が濃い。
キッチンへ。足音が静かに響く。平日、午前八時。
遥がガウンを纏い、後を追う。黒髪が腰まで落ち、揺れる。
コーヒーの湯気が立ち、髪の端を湿らせる。
俺は腰を抱く。指を髪に沈め、梳く。
絹の滑り。拓也の仕草を、塗り替えるように。
遥の肩が震える。僅か。
「今日も、外出?」
声が低く、息が混じる。
瞳が俺を避け、湯気に溶ける。
「うん。夕方まで」
唇が湿る。舌の先が、覗く。
俺の胸が軋む。影の正体を、問う間もなく。
午前十時半。俺は家を出る。
雨後の路地。街灯の残光が、濡れた石畳を照らす。
クライアントのオフィスへ。平日昼の、静かな街。
遥は一人。黒髪を後ろで軽く束ね、室内に佇む。
想像が、脳裏を刺す。拓也の訪問。連続する足音。
チャイムが鳴る音。低く、抑えた響き。
遥が玄関へ。黒髪の束が解け、肩に落ちる。
拓也の長身。スーツの影が、扉を塞ぐ。
「今日も、邪魔する」
声が滑らか。視線が、黒髪に絡まる。深く、執拗に。
リビングへ。二人はソファに腰を下ろす。距離が近い。
遥がお茶を注ぐ。手が震え、カップが僅かに鳴る。
黒髪が顔に落ち、頰を撫でる。
拓也の指が動く。素早く、髪に触れる。
絡め、梳く。根元から、先端まで。ゆっくり。
「この髪……俺の手に、馴染むな」
息が熱く、遥の耳朶に触れる。
遥の瞳が揺らぐ。二人は視線を交わす。
「だめ……拓也さん」
囁き。小さく。だが、体が傾く。拒絶が、甘く溶ける。
拓也の視線が、唇を捉える。湿った輝きを。
指が髪を握る。強く、優しく。首筋へ滑る。
遥の息が止まる。一瞬。
体が震え、ソファに沈む。
抵抗が、指先に溶け出す。甘い痺れに変わる。
拓也の顔が近づく。息が混じり、熱く湿る。
唇が、重なる。柔らかく、深く。
遥の瞳が閉じる。僅かな隙間から、揺らぎが漏れる。
舌が触れ、絡む。黒髪が乱れ、ソファに広がる。
拓也の手が、髪を掴み、引き寄せる。
遥の体が応じる。腰が浮き、震える。
指先がブラウスに沈み、肌を撫でる。
吐息が漏れる。「んっ……」
甘く、切なく。熱が募る。
黒髪が二人の間で絡みつく。汗で湿り、肌に張りつく。
遥の瞳が開く。一瞬。拓也を捉え、合意を示すように。
唇が離れ、再び重なる。深く、貪るように。
体が密着。震えが頂点に。部分的な、甘い絶頂。
遥の爪が拓也の背に沈む。強く、初めて。
息が乱れ、黒髪が波打つ。
だが、時計の針が動く。俺の帰宅が近い。
拓也が引く。唇を離し、指で遥の髪を整える。
「今夜……ここじゃ、足りない」
囁き。低く、誘う。
遥の瞳が揺らぐ。頷きが、僅か。唇が湿ったまま。
「次は……外で」
拓也の言葉。次の場所を、提案する。
黒髪に視線を残し、立ち上がる。
扉が閉まる。静寂が、熱を残す。
夕暮れ。俺が帰宅。
街灯が灯り始め、路地を照らす。平日夜の、静かな気配。
遥の声。「いらっしゃい」
ワンピース姿。黒髪が乱れかけ、頰に張りつく。湿り気がある。
夕食の匂い。ワインのグラスが、三つ並ぶ。
食卓で語らう。今日の出来事。曖昧に。
遥の唇が、赤く腫れ気味。指が髪を弄ぶ仕草に、余韻。
食後。ソファへ。
遥の体が寄り添う。熱く、火照りきって。
吐息が首筋に落ちる。深く、乱れが激しい。
手が胸に滑る。シャツを剥ぎ、肌を爪でなぞる。
震えが、俺を包む。だが、指の動きに、迷いを超えた熱。
拓也の唇を、思い浮かべるか。
俺は黒髪を掴む。強く、引き寄せ、唇を奪う。
舌が絡む。遥の応じ方が、激しい。腰が俺に沈み、擦れる。
ブラウスが剥がれ、肌が露わ。汗で光る。
指が遥の胸に沈む。震えが返る。甘く、強い。
「あっ……はあっ」
吐息が漏れる。拓也の影が、混じる。熱く、濃く。
ソファが軋む。体が絡み、頂点へ急ぐ。
遥の瞳が俺を見つめ、深く、だが避ける。
影が渦巻く。黒髪が俺の肩に広がり、乱れる。
熱が爆ぜる。遥の体が震え、沈む。
夜が深まる。肌が火照ったまま。
遥の指が、俺の背を撫でる。優しく、だが冷たい。
瞳の奥。次の夜を、誘う光。
拓也との約束が、黒髪に絡みつく。
外で、何が起こるのか。
遥の唇が、僅かに微笑む。俺を避け、次の影へ。
(文字数:2012字)