この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。
## 第2話:鏡前の腰に沈む指
楽屋の空気は、雨音に濡れ、息苦しく淀む。
鏡に映る美咲の背中が、微かに震える。
蓮の唇が、耳朶に留まる。
吐息だけ。
熱く、湿り、肌を焦がす。
「手伝いますか、美咲さん」
声は低く、喉の奥から滲む。
男の響きを、僅かに帯びて。
美咲の指が、ドレスのファスナーを掴む。
着替えの途中。
ビキニの上に重ねた、薄い布地。
ゆっくり、引き下ろす。
しかし、手が止まる。
背後の熱が、近づく。
蓮の指が、ファスナーを奪う。
代わりに、背骨をなぞる。
爪の先が、脊柱の窪みを刻む。
ドレスが、肩から零れ落ちる。
露わになる、汗ばんだ肌。
鏡に、二つの影が重なる。
美咲の瞳が、蓮のそれを捕らえる。
鏡越し。
睫毛の下、黒い輝きが、探る。
「あなた……男ね」
美咲の声は、囁きに溶ける。
気づいていた。
首筋の輪郭。
指の圧に、潜む硬さ。
興奮が、腹の底から湧く。
内腿が、熱く締まる。
蓮の唇が、僅かに弧を描く。
微笑か。
嘲か。
指が、腰骨に沈む。
深く。
肉に食い込み、揉む。
美咲の体が、前屈みになる。
鏡に手をつく。
息が、乱れる。
蓮の胸が、背中に密着。
柔らかい膨らみの下、硬い突起が、尻の裂け目を押す。
スカートの裾が、捲れ上がる。
ストッキングの感触が、擦れる。
男の娘の証。
熱く、脈打つ。
「知ってたの?」
蓮の舌が、耳朶を舐める。
湿った軌跡。
美咲の首が、仰け反る。
「最初から……あなたの視線で」
言葉が、途切れる。
蓮の手が、腹部を這う。
下へ。
ビキニの縁を、指先で弾く。
布地が、ずれる。
露わになる、秘部の湿り。
主導権が、揺れる。
美咲が、腰を押し返す。
蓮の硬さに、擦りつける。
蓮の息が、止まる。
一瞬、僅か。
美咲の唇が、弧を描く。
今度は、彼女の反撃。
鏡に映る瞳が、蓮を射抜く。
「脱がせて……全部」
声は、甘く、命令調。
蓮の指が、素直に動く。
ビキニの紐を、解く。
胸が、零れ落ちる。
乳首が、硬く尖る。
鏡に映り、蓮の視線を吸う。
手が、背中を這い下る。
尻肉を、掴む。
広げ、指を沈める。
秘裂の縁を、なぞる。
美咲の膝が、震える。
熱い蜜が、指に絡む。
唇が、重なる。
鏡越しではない。
美咲が、首を捻る。
蓮の口を、奪う。
舌が、絡みつく。
唾液の糸が、引く。
甘く、獣じみた味。
蓮の舌が、反撃。
深く、喉まで侵す。
息が、奪われ、吐き出される。
互いの鼓動が、背中越しに響く。
後ろ向きに、体を寄せ合う。
蓮の硬さが、尻間に沈む。
布地越し。
スカートの感触が、擦れる。
腰を、揺らす。
誰が動くか。
綱引き。
美咲の指が、後ろに回る。
蓮のスカートを、捲る。
ストッキングを、引き裂く音。
露わになる、男根。
熱く、脈動。
先走りが、尻肌を濡らす。
「ここで……する?」
蓮の囁きが、耳朶を焦がす。
息が、熱い。
美咲の体が、疼く。
腰を、押しつける。
硬さを、飲み込もうと。
しかし、止まる。
鏡に映る、二つの顔。
紅潮し、汗ばみ。
視線が、再び絡む。
主導権は、まだ決まらない。
蓮の指が、腰を掴む。
強く。
引き寄せ、擦りつける。
律動の予感。
美咲の吐息が、鏡を曇らす。
「今夜は……ここまで」
蓮の声が、低く響く。
唇が、首筋に沈む。
吸い、痕を残す。
美咲の体が、震える。
合意の甘い疼き。
興奮が、頂点に張り詰める。
ドアの外で、雨音が激しくなる。
スタッフの気配は、ない。
二人だけの静寂。
蓮の指が、ゆっくり離れる。
スカートを、直す。
しかし、瞳は約束する。
次の密会を。
ホテルか。
闇の中か。
背中が、熱く疼く余韻。
美咲は、鏡に手をついたまま。
振り返らない。
ただ、影の離れる感触を、味わう。
心臓の鼓動が、止まらない。
蓮の足音が、遠ざかる。
ドアが、閉まる。
一人残され、鏡に映る自分の姿。
紅潮した頰。
腰の窪みに、残る指の熱。
携帯が、振動する。
蓮からのメッセージ。
「今夜、待ってる」
場所は、記されていない。
しかし、わかる。
互いの秘密が、引き寄せる。
(約2050字)
次話へ続く──ホテルの闇に溶ける、二つの裸体。