黒宮玲司

女の拳に蕩ける男の娘(第2話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第2話:抱擁の深み、疼く委ね

 美咲の唇が悠の首筋を離れると、わずかな唾液の糸が引いた。部屋の空気は重く、甘く淀み、二人の息づかいが静寂を震わせる。ソファの革張りが、悠の体重で微かに軋む音。美咲は悠の肩に手を置き、ゆっくりと体を起こさせた。視線は変わらず、悠の瞳を捉える。逃げられない網。悠の胸は激しく上下し、赤いミニドレスの胸元が乱れ、滑らかな肌が露わになる。22歳の体は、女装の衣装の下で熱く火照っていた。

 美咲は悠の顎を指で持ち上げ、顔を自分に向ける。親指が下唇をなぞり、柔らかく押す。悠の唇が自然に開き、湿った息が漏れる。美咲の目が細まり、低い声が響く。

「目、閉じないで。私を見て」

 命令めいた囁きに、悠の瞼が震えながら持ち上がる。美咲の唇が近づき、ついに重なる。深いキス。舌が悠の口内を滑り込み、絡め取るように探る。悠の舌は最初、戸惑うように逃げたが、美咲の圧力に負け、絡みつく。唾液の音が部屋に響き、甘酸っぱい味が広がる。美咲の手が悠の背中を滑り、強く抱き寄せる。胸が密着し、互いの鼓動が伝わる。悠の体が溶けるように柔らかくなり、抵抗の意志が薄れていく。

 キスが途切れると、美咲は悠の耳元に唇を寄せ、息を吹きかける。熱い吐息が、悠の理性をさらに削ぐ。

「君の唇、甘いわ。女の子の味がする」

 言葉が、悠の胸を刺す。男の娘としての自分を、肯定する響き。悠は頰を染め、目を伏せかけるが、美咲の指が顎を固定する。視線を強制的に合わせさせる。美咲のもう片方の手が、ミニドレスの裾に伸びる。ゆっくりと捲り上げる。ストッキングに包まれた滑らかな太腿が露わになり、部屋の薄明かりに白く輝く。美咲の指先が、ストッキングの縁をなぞる。布地の下、肌の熱が伝わる。

 悠の体がびくりと反応する。太腿が無意識に閉じかけるが、美咲の膝が割り入れ、押し広げる。静かな支配。指が内腿を這い上がり、熱源を探る。悠の息が荒くなり、喉から小さな喘ぎが漏れる。

「あ……美咲さん……」

 名前を呼ぶ声が、震えを含んで甘い。美咲は微笑み、指の動きを止めない。ストッキングをずらし、素肌に直接触れる。22歳の肌は、絹のように滑らかで、触れるたび微かな震えが返ってくる。美咲の爪が軽く引っ掻き、赤い筋を引く。痛みではなく、甘い疼き。悠の腰が浮き、秘部が熱く湿り気を増す。

「こんなに濡れてる。君の体、正直ね」

 美咲の声は低く、嘲るようでなく、優位を確かめる響き。指がさらに深く進み、パンティの縁に触れる。布地をずらし、秘部の柔肉に触れる。悠の体が激しく跳ね、両手が美咲の肩を掴む。爪が食い込み、しかし離さない。美咲は悠の反応を観察する。瞳の潤み、唇の震え、腰の微かな揺らぎ。すべてが掌中。

 指一本が、秘部に沈む。ぬるりとした熱い感触。悠の内壁が、指を締め付ける。美咲はゆっくりと動かし、探るように奥を刺激する。悠の吐息が熱く、断続的に漏れる。

「んっ……あぁ……」

 声が部屋に響く。美咲は二本目の指を加え、優しく広げる。圧迫感が、快楽に変わる。悠の頭が後ろに反り、長いウィッグがソファに広がる。女装の姿が、ますます妖艶に乱れる。美咲の視線は冷徹に、悠の表情を刻む。支配の悦び。

「感じてるのね。君は私の女よ。わかる?」

 言葉が、悠の心に染み込む。男としてのプライドが、女としての渇望に塗り替えられる。悠は頷き、声を絞り出す。

「はい……美咲さんの……女です……」

 合意の言葉。身を委ねる宣言。美咲の目が輝き、指の動きを速める。秘部がくちゅくちゅと音を立て、蜜が指を濡らす。悠の腰が自然に動き、美咲のリズムに合わせる。快楽の波が、頂点へ近づく。だが美咲は寸止めする。指を引き抜き、悠の唇に押し当てる。蜜の匂いが広がる。

「舐めなさい。自分の味を」

 悠は従う。舌を伸ばし、指を啜る。卑猥な仕草に、自分の興奮がさらに高まる。美咲は満足げに悠を抱き直し、再びキスを交わす。舌に残る味を共有する。部屋の空気が、熱く濃密になる。

 美咲の手が、再び秘部へ。だが今度は、指を三本に増やす。ゆっくりと沈め、広げる。悠の体が震え、限界の予感。美咲の声が、低く響く。

「まだよ。もっと深く、君を私のものにするわ」

 悠の瞳が潤み、懇願の色を帯びる。甘い疼きが、次なる深みを渇望させる。この夜の果ては、まだ見えない。

(第2話 終わり 次話へ続く)