蜜環

鏡前アナの疼く吐息独演(第4話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第4話:鏡前のセルフ迸り

 翌日。
 深夜のスタジオ。
 照明の残光、黒いカーペットを濡らす。
 平日の遅い時間帯。
 スタッフの足音、皆無。
 控室の扉。
 沙耶のヒール、絨毯に沈む。
 鍵をかける音。
 鏡台の前。
 蛍光灯の青白い光、頰を刺す。
 28歳の沙耶。
 タイトなスーツ。
 スカートの裾、膝上十センチ。
 ストッキングの光沢、脚を艶やかに。

 息を吐く。
 深く、喉から絞る。
 ブラウスのボタン、一つ外す。
 鎖骨の影、深まる。
 二つ目。
 ブラのレース、覗く。
 スカートのファスナー、ジリリ。
 布地が、腰から滑り落ちる。
 黒いガーター、太腿に食い込む。
 下着、無い。
 鏡に映る、下半身の秘密。
 既に、硬く息づく。
 沙耶の瞳、鏡の自分を射る。
 唇の端、微かな弧。

 扉の軋み。
 僅か、金属の微音。
 影が、滑り込む。
 悠真。
 30歳のディレクター。
 瞳が、暗闇で光る。
 沙耶の視線、鏡越しに彼を捉える。
 互いの熱、静かに交錯。
 悠真の足、止まる。
 壁に寄り、影のように佇む。
 「見てて」
 沙耶の囁き、低く湿る。
 悠真の喉、僅かに鳴る。
 頷き、視線を注ぐ。
 沙耶の肌、粟立つ。

 指先が、近づく。
 根元を、爪で撫でる。
 竿へ、ゆっくり滑らせる。
 親指で、先端を捏ねる。
 透明な雫、溢れ。
 鏡に、滴る影。
 「あ……んっ……」
 喘ぎが、零れる。
 沙耶の声、喉奥から絞る。
 湿り、震え、控室に反響。
 悠真の息、荒くなる気配。
 視線が、硬いそれを抉る。
 沙耶の太腿、内側で締まる。
 ガーターの締めつけ、疼きを煽る。

 指の動き、加速。
 親指と人差し指で、握る。
 上下に、激しく滑らせる。
 ストッキングの感触、太腿を刺激。
 胸が、上下に揺れる。
 ブラのレース、擦れる音。
 「はぁ……あっ……見て……悠真……」
 名前を、喘ぎに混ぜる。
 鏡の沙耶、目を潤ませる。
 悠真の瞳、細まる。
 熱く、沙耶の全身を這う。
 唇を噛む気配。
 彼の股間、膨らむ影。
 沙耶の視線、そこへ。
 僅かな弧、唇に。

 指が、根元を締め上げる。
 先端を、親指で潰す。
 脈動が、激しくなる。
 「んんっ……ふぅ……熱い……」
 喘ぎが、大きく反響。
 控室の壁、深夜の静寂に増幅。
 悠真の吐息、重なる幻。
 低く、耳元で震えるよう。
 沙耶の首筋、汗の粒。
 鏡に、蛍光灯が反射。
 二つの影、重なり合う。
 彼女の指、速度最大に。
 硬く張りつめ、迸りが近づく。

 頂点が、迫る。
 全身が、引きつる。
 太腿の筋肉、硬く。
 ガーターの黒、光沢に濡れる。
 「はぁっ……あっ……出る……見てて……!」
 喘ぎが、喉から迸る。
 沙耶の左手、顔へ。
 瞼を閉じ、唇を開く。
 舌先が、覗く。
 右手の動き、止まらず。
 根元を強く握り、先端を捏ね上げる。
 熱い脈動、手のひらに爆ぜる。
 迸り、白く熱く。
 顔へ、弧を描く。

 頰に、唇に、額に。
 熱い飛沫、肌を濡らす。
 鏡に、滴る白い影。
 沙耶の体、震える。
 膝が、僅かに折れる。
 喘ぎが、頂点に膨れ。
 「んぁっ……あぁ……!」
 喉の奥、甘く溶ける。
 余韻に、指が緩む。
 硬いそれ、まだ脈打つ。
 雫が、太腿へ伝う。
 悠真の視線、熱く注がれる。
 沙耶の瞼、ゆっくり開く。
 鏡越しに、彼を射る。

 顔の白い痕、蛍光灯に光る。
 舌先で、唇のそれを舐め取る。
 僅かな弧、沙耶の唇に。
 悠真の息、止まる気配。
 瞳が、揺れる。
 沙耶の指、ゆっくり拭う。
 鏡の己、妖しく微笑む。
 スカートを上げ、整える。
 ブラウスを閉じ、余韻に浸る。
 悠真の影、動かず。
 視線が、沙耶の顔を這う。
 白い痕の残る肌を、貪るよう。

 沙耶の視線、鏡で彼を絡め取る。
 主導権の綱引き、再び。
 どちらが、支配するのか。
 判別不能。
 甘い震え、互いの間に満ちる。
 悠真の唇、微かに動く。
 言葉無く、喉鳴らす。
 沙耶の瞳、細まる。
 「これが……私の独演」
 囁き、誘う余地を残す。
 扉へ、影が後退。
 静かに、閉まる音。

 控室の空気、熱く重い。
 鏡の沙耶、独り微笑む。
 顔の余韻、白く疼く。
 視線の熱、肌に残る。
 甘い綱引き、永遠に続く。

(第4話 終わり 約1980字)