如月澪

痴女上司のNTR羞恥絶頂(第1話)

この作品は18歳未満の方の閲覧を禁止します。フィクションであり、現実の人物・事件とは一切関係ありません。

## 第1話:上司の視線と届いた誘いのメッセージ

 夕暮れの柔らかな光が、狭いアパートの窓から差し込んでいた。俺、佐藤悠斗、25歳。広告代理店でグラフィックデザイナーをしている。隣でソファに寄りかかる彩花は、22歳のグラフィックデザイナー。同じ業界で出会い、付き合って2年。同棲を始めて半年になる。毎日の帰宅が、互いの存在で温まるのが心地いい。

「悠斗、今日も遅かったね。お腹すいた?」

 彩花が笑顔で俺の頰に軽くキスをする。彼女の髪から、シャンプーの甘い香りが漂う。彩花は小さなデザイン事務所で働いていて、最近は上司のプロジェクトに巻き込まれがちだそうだ。疲れた顔を見せないのが、彼女の優しさ。でも、時折、遠い目をするのが気にかかる。

 夕食の支度をしながら、彩花がぽつりと話す。

「うちの事務所、美里さんっていう上司がいるんだけど……なんか、視線が熱いっていうか。今日も資料渡す時、指が触れて、じっと見つめられてさ。28歳なのに、妖艶っていうか……女の私でもドキッとするよ」

 美里。彩花から何度か聞いた名前だ。事務所のエースで、クライアントを次々落とす営業のプロフェッショナル。彩花は彼女の補佐役に抜擢されたらしい。俺はフライパンを振る手を止め、笑って返す。

「へえ、女の色気にやられちゃうなんて、彩花も乙女だね。まあ、仕事熱心な上司でしょ?」

「ううん、なんか違うの。目が……獲物を狙うみたいで。冗談だよ、きっと」

 彩花は照れ笑いをするが、声に微かな戸惑いが混じる。俺の胸に、名前のないざわめきが広がった。嫉妬? いや、まだそんな域じゃない。ただ、彩花の日常に、知らない影が忍び寄る予感。

 食事が終わると、俺はコンビニにデザートを買いに出かけた。いつものように、プリンとアイスをカゴに入れ、レジへ。ところが、財布をポケットに突っ込んだまま、袋を受け取る瞬間に手が滑った。ドサッと音を立てて、プリンが床に転がり、蓋が外れて中身が飛び散る。

「うわっ、すみません!」

 店員の兄ちゃんが苦笑いしながら拭き始める。周りの客がチラチラ見る中、俺は赤面して謝り倒す。家に帰って彩花に話すと、彼女は腹を抱えて笑った。

「悠斗らしい! 私だったら、絶対転ばないのに。ふふ、次は私が買ってあげる」

 そんな他愛ない失敗談で、夜の空気が和む。ベッドに入り、彩花を抱き寄せる。彼女の体温が、俺の不安を溶かす。でも、スマホの通知音が鳴ったのは、その直後だった。

 彩花が画面を覗き込む。顔色が変わる。

「美里さんから……LINE。『今夜の打ち合わせ、楽しかったわ。彩花ちゃんの肌、すべすべね。次はもっとゆっくり、二人で飲みに行かない? 私の秘密の店で、特別な話、聞かせてあげる』って……」

 メッセージの文面を俺も見せてもらう。美里のプロフィール写真は、グラマラスなドレス姿。唇が艶やかで、視線が誘うようだ。彩花はスマホを握りしめ、頰を赤らめる。

「どう返せばいいかな。断るのも気まずいし……仕事の延長かも」

 彼女の声に、迷いが滲む。俺は平静を装いながら、胸の内で何かが疼く。美里の言葉は、ただの誘いか? それとも、彩花の心を揺さぶる何かか。彩花が俺の腕の中で身を寄せ、息を潜める。その視線が、いつもより熱を帯びている気がした。

 夜が深まる中、彩花のスマホが再び光る。美里からの追撃メッセージ。俺はそれを横目で見ながら、静かに息を吐く。この微かな不安が、どこへ向かうのか――。

 翌朝、彩花はいつもより少し早く家を出た。美里からの誘いに、どう返したのか聞けなかった。俺はコーヒーを淹れながら、昨夜のことを思い返す。彩花の戸惑う瞳、火照った頰。彼女の日常が、少しずつ変わり始めている。仕事着のまま、美里の待つ事務所へ向かう彩花の後ろ姿を想像するだけで、胸がざわつく。

 オフィスでデスクに向かう俺の頭に、彩花の言葉がよぎる。「視線が熱い」。美里の存在が、彩花の心にどんな影を落としているのか。昼休み、彩花から届いたLINEは、いつも通りのスタンプだけ。だが、その裏に潜む緊張が、俺の想像を掻き立てる。

 夕方、彩花が帰宅した。疲れた笑顔で俺に抱きつくが、目が少し潤んでいる。

「美里さん、今日も近くにいてくれて……なんか、居心地いいの。怖いような、でも心地いいような」

 彼女の言葉に、俺の心臓が速まる。彩花の指先が、俺の背中を優しく撫でる。その感触が、いつもより甘く、誘うようだ。夜のベッドで、彩花の息遣いが荒くなる。彼女の視線が、俺を捕らえながら、どこか遠くを見ている。

 美里の誘いが、彩花の心をどう変えていくのか。俺はそれを、ただ見守ることしかできないのか――。その夜、彩花の寝息を聞きながら、微かな不安が、期待のようなものに変わり始めるのを感じた。

(第1話 終わり)